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関西大学体育会野球部

 【悲願45年ぶり日本一に本気、千里山キャンパスに野球専用G昨夏完成】

 大学選手権で2度、明治神宮大会で1度の全国優勝を誇る西の雄、関西大学。昨秋は優勝決定戦で立命大を退け、4季ぶり35度目のリーグ優勝を決めた。今春のリーグ戦も優勝の本命候補に挙がる。捕手の久米健夫主将(新4年=大阪桐蔭)が強いリーダーシップを発揮し、チームを束ねている。女子フィギュアスケートのエース・宮原知子(新2年)に負けじと、体育会野球部は45年ぶりの大学日本一へ突き進む。(取材構成・吉仲 博幸)

リーグ秋春連覇と大学日本一に向けて意気込む関西大学体育会野球部の選手たち

 「強い関大」の象徴こそ体育会野球部といえるだろう。昨秋は立命大との優勝決定戦を制し、4季ぶりに優勝。明治神宮大会は初戦(準々決勝)で明大に1―4で敗れたが、終盤押し気味に試合を進めたのは関大の方だった。同大会はその明大が優勝を飾った。僅差の接戦を演じたことで、本気で日本一を目指す空気が部に充満している。

 就任4年目の早瀬万豊監督も手応えを示す。「部員も日本一という目標を口に出すようになっていますし、是非実現させたい」。1年春から試合に出場する捕手の久米も指揮官と同じ思いを抱いている。主将の1日はグラウンドのトイレ掃除から始まる。「このきれいなグラウンドをいつまでもきれいな状態に保ちたいので」。久米の日課に古川(新3年)や多田(新3年)も賛同し、トイレをピカピカにしてから白球を追っている。

昨夏、千里山キャンパスに完成した野球専用の新グラウンド

 千里山キャンパス内の新グラウンド「KAISERS BASEBALL FIELD」は昨夏に完成。野球専用グラウンドは両翼95メートル、中堅118メートルの広さを誇る。内野は黒土で外野の人工芝は神宮球場で使用実績のあるものだ。これまで高槻で練習していたが、往復時間が大幅に省かれ、練習時間の確保につながった。雨をしのげるブルペンも完備し、練習効率は格段に上がった。

 今春のリーグ戦も堂々の主役だ。エース右腕の阪本大(新4年)に山本(新3年)ら盤石の投手陣を誇る。阪本は1年秋から登板。エースナンバーの11を背負う副将は「素晴らしい球場に指導者、仲間に恵まれた。全国に関大の名前を知らしめたい」と意気込む。昨秋の明大戦は4回無失点と好投。「明大との差は縮められない差ではない」と言葉に力を込めた。

チームを束ねる久米健夫主将

 昨秋リーグ戦で2完封を含む5勝を挙げた山本は、現役時の山口高志氏(元阪神投手コーチ、関大アドバイザリースタッフ)をほうふつさせる。1メートル72と小柄ながら直球の最速は149キロ。力のある直球で打者をねじ伏せ、最優秀選手賞と最優秀投手賞の2冠に輝いた。明大戦は4番の牛島を空振り三振に仕留めるなど2回を無失点に封じた。「自分が投げる試合はすべて勝ちたい」とプライドをにじませた。

 小田洋一コーチ、中本幸一トレーナー、学生コーチの村田(新4年)、安田(新4年)らスタッフ陣も充実している。大学選手権で2度、明治神宮大会で1度の優勝を誇る関西の名門。いざ45年ぶりの大学日本一へ。久米主将の下、結束深める関大が頂点へ駆け上がる。

 ▼大阪桐蔭西谷浩一監督(関大出身、4年時は主将)伝統と人間力を重んじるのが関大の野球部。昔をしのぐ常勝軍団を築いていただきたい。教え子の久米は元気のある子で関大のカラーにぴったりだと思う。

活躍が楽しみな投手陣の要、山本隆広投手(左)と阪本大樹投手

 ◆阪本 大樹(さかもと・だいき)1995年(平7)4月14日生まれ、大阪市生野区出身。御幸森小2年からソフトボールを始め、投手と遊撃手。小5から「大阪生野ボーイズ」に所属し、投手で小6夏に全国優勝。鶴橋中では「大阪生野ボーイズ中学部」に所属。履正社では1年秋からベンチ入りし、12年春と13年春に甲子園出場。関大では1年秋から登板し、通算8勝5敗。最速145キロ。持ち球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ。50メートル走6秒5。遠投100メートル。1メートル69、74キロ。右投げ右打ち。

 ◆山本 隆広(やまもと・たかひろ)1997年(平9)1月27日生まれ、大阪府阪南市出身。5歳から「東鳥取ファイターズ」(軟式)で野球を始め、捕手。鳥取東中では軟式野球部に所属し、遊撃手。中2秋から投手転向。桜宮では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号1。関大では1年秋から登板し、通算5勝1敗。最速149キロ。持ち球はフォーク、チェンジアップ。50メートル走6秒1。遠投110メートル。1メートル72、80キロ。右投げ左打ち。

 ▽関西大学 1886年(明19)に関西法律学校として児島惟謙らによって創立。1922年に大学令により大学へと昇格。13学部を擁する総合大学として発展し続けている。体育会野球部は1915年創部。72年に春・秋季リーグ戦連覇、全日本大学選手権、明治神宮大会で全国制覇を果たし、史上初のグランドスラム達成。OBに村山実(元阪神)、山口高志(元阪急)、岩田稔(阪神)ら。

【全力サポート!マネジャー陣も一丸】

体育会野球部を支える頼もしいマネジャーたち(前列左から)中山、玉木、大島(後列左から)三浦、西尾、田村の各マネジャー

 マネジャーも一丸態勢で日々奔走している。中心で指揮を執るのが玉木怜人主務(新4年)だ。「チームが何事もなく回っている時が一番うれしいですね」と充実の表情を浮かべる。

 業務は多岐にわたる。練習スケジュールや選手の管理はもちろん、新入生の教育係も受け持つ。部の規則や学歌を教えるのも重要な仕事の一つだ。各大学と連絡を取り合い、OP戦の日程を組むのもひと苦労。早瀬万豊監督をはじめとするスタッフの細かい要望も聞き入れ、OBとのやりとりや取材の窓口にもなる。半日以上グラウンドにいることもしばしばだ。

 昨年は近隣の中学校2校を訪問し、野球教室を開催した。地域を巻き込む、新しい取り組みにも着手した。主務になって2年目。入学後は3年間で2度のリーグ優勝に立ち会えた。「チームが一つになって喜べるのは優勝以外にありません」。卒業後の進路は大学職員を志望している。「関大に育てていただいたので、関大に恩返しがしたいと思っています」。敏腕主務の夢は大きく膨らんでいる。

 ≪玉木怜人(新4年)の推しメン≫億田雄一(新4年)「どんな時でも声をきらさず、チームを盛り上げる存在なので」

 ≪田村南波(新4年)の推しメン≫里泰成(新2年)「甲子園出場経験のある選手で守備力が高く、今後が楽しみです」

 ≪西尾奏穂(新4年)の推しメン≫樽本洸志(新4年)「スタンド応援の中心で仲間思い。ムードメーカー的な存在です」

 ≪中山司(新3年)の推しメン≫多田桐吾(新3年)「自主練習を手伝っているので、頑張ってほしいです」

 ≪大島領太郎(新2年)の推しメン≫原拓海(新2年)「大型外野手で一発に期待ができる選手」

 ≪三浦寧々(新2年)の推しメン≫本城円(新2年)「練習に貪欲で、頑張っている姿が印象的」

【魅惑の学食 歴史あるウマさ「関大マグマ丼」】

 麻婆豆腐をマグマに、唐揚げを岩場に見立てた「関大マグマ丼」(430円=写真)が一押しメニューだ。40年近く前から存在するという、歴史ある逸品で、現在は日替わりメニューとしてラインアップ。麻婆豆腐のピリッとした辛さが、半熟卵のマイルドさと相まって、絶妙な甘辛さに変身。NHKはじめ、多くのマスコミに取り上げられてきた“実績”はダテではない。男女問わず愛される味なだけに、卒業を間近に控えた4年生から「卒業式までに日替わりで出ますか?」と問い合わせが相次ぐほどだ。他にも、先着150人に限り朝食を100円で提供するサービスも実施中。メニューも焼き魚や根菜が並び、学生の健康維持に尽力している。

[ 2017年3月7日 ]

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