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日本経済大学男子バスケットボール部

 【7度目の正直 全国1勝だ 創部31年目さらなる高みへ】

 九州、山口各県の大学、高校の運動部や注目選手を取り上げる「スポニチキャンパス」。今回は日本経済大の男子バスケットボール部「TOMAHAWKS(トマホークス)」を取り上げる。昨年まで「全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」に6年連続出場の好成績を収めているが、いずれも初戦敗退。まずは来月3日に開幕する全九州大学バスケットボールリーグ戦で3位以内に入り、7年連続出場と待望の全国1勝を目指す。

7度目の正直へ!まずは全国切符をつかみたい日経大男子バスケ部

 「1、2、3」「team!」「4、5、6」「together!」

 円陣で主将の大城宏太(4年)が数字の部分を言い、全員で英語の部分を叫ぶ。こうして結束を高め合った選手はシュート練習や実戦練習で汗を流す。今年で創部31年目、総勢50人の目標は「全国1勝」だ。インカレは過去6度出場で全て初戦敗退なだけに「全国で勝って恩返しがしたい」と片桐章光監督は言葉に力を込める。

チームをまとめる主将の大城

 昨年のインカレ1回戦で早大と対戦し38―87で大敗と力の差を見せつけられた。迎える今年。週6回の練習に取り組む選手の表情は非常に明るく映る。大城主将の存在がそうさせている。「“いつも明るく笑顔”というのが自分の中である。みんなに明るさが伝染するように心がけている」と話す。そんな姿勢に指揮官は「例えプレーヤーとして出なくてもチームへの貢献度は計り知れない」と信頼を寄せる。

 大城は沖縄の南城市生まれ。知念高時代は結果を出せず、「バスケを完全燃焼できる大学に」と日経大を選んだ。主将に就任するまでの道は平たんではなく「力も人間性も足りなかった」と振り返る。当たり前のことを当たり前にしようと礼儀、マナーを見直した。主力のAチームのサポートをしたり、授業の合間には自主練習で己を磨いた。控えスタートが多い現状だけに、「控えがうまくなればスタメンもうまくなる」と授業と授業の空き時間にほかの部員を誘い練習をしてチーム力の向上につなげている。

スタメンを張る「ジェイク」矢野

 スタメンを張るのは2~3年が中心だ。その内の一人が父がナイジェリア、母が日本人のハーフ、矢野ネヒジェコディス春樹(2年)だ。1メートル90とチーム2番目の高い身長を誇りネヒジェコディスを略した「ジェイク」の愛称で呼ばれている。昨年はボールを奪っても慌てる部分があったが、今年は落ち着きがでてきたという。リーグ戦へ向け「フリースローやジャンプショットの精度を上げたい」と練習に力を入れていた。

 リーグの初戦は九国大戦からだ。「できれば全勝して勢いをつけたい」とジェイク。インカレの1年はベンチ外で2、3年は故障に泣いた大城にとってもラストチャンス。「全国に行って試合に出て1勝というのはありますね」。九州を制圧して全国大会で7度目の正直へ。今年こそだ。

シュートが自慢の小野

 ≪2年SG小野 シュート自信≫2年の小野晃弘は1メートル81、81キロと決して大きな体格ではないが、シュート力に自信を持つSG(シューティングガード)だ。昨年のインカレ早大戦に出場し「迫力があって体の強さが違った。あっという間だった」と振り返る。以降、肩を中心に筋力トレーニングと毎日1~2時間のシュート練習を自分に課してきた。「ボールの扱いが昨年より良くなった。今年こそは」と全国1勝への思いを明かした。

 ▼第68回全日本大学バスケットボール選手権大会 全国から32チームが参戦し11月21~27日に東京の国立代々木競技場第2体育館などで開催予定。九州の大学の出場枠は3。九州勢は優勝経験がなく、1949年第1回大会の西南大の準優勝が最高成績。

 ▽日本経済大 福岡県太宰府市五条に1968年に開校。10年に第一経済大から現在の校名に変更。経営学部と経済学部が専攻可能。東京・渋谷、兵庫・三宮にもキャンパスがある。西鉄二日市駅から徒歩13分。主なOBは香月良仁(ロッテ)、金無英(楽天)。

【平田マネジャー&審判二足のわらじ 「A級」全国大会ジャッジ可能】

マネジャー業以外にも審判としてチームに貢献する平田

 黄色の審判着を身にまとい機敏に動いて笛を吹く。全国大会の判定ができる日本審判員(A級)の資格を持つのがマネジャー業も兼務する平田義也(4年)だ。「選手は審判にみんな嫌なイメージしかないんです。いいイメージを持っていない。みんなのためにやっているんだというのを見せたい」と力強く話す。

 鹿児島の錦江湾高でバスケットをしていたが、高校2年の時に腰を疲労骨折し競技続行を断念。「選手に近いポジションはどこかを探した」。注目したのが審判だった。高校生向けの審判講習会に参加し写真が多く載っている審判の本も購入して勉強を重ね魅力にはまった。

 強い大学で笛を吹きたいと考え日経大に入学。当時のバスケ部は「レベルは高いけど、選手が審判に文句を言うだけで行きたくない」と審判間での評判が悪かったが、今年春に卒業した木村マネジャーとともに選手に考え方を説き改革。今では無駄なファウルが減り「今のはなぜファウルなのか?」と選手から進んで聞きに行くようになり、審判からの評判も良くなったという。

 1試合に審判は2人でコートに立つ10人の動きを判断する。展開が早くミスは許されない。選手の良さを引き出すこと心がけている。「審判をしてくれたおかげで試合に集中できましたと言われた時は幸せです」。今では東京、名古屋、大阪でも笛を吹くことがあるなど大忙し。「S級のバッジをもらって2020年の鹿児島国体の決勝を吹きたい」と大きな夢も描いていた。

[ 2016年8月25日 ]

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