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大阪芸術大学演奏学科ポピュラー音楽コース

 【現役プロ歌手“森川准教授塾” 時に優しく、時に厳しく】

 大阪芸術大学(大阪府南河内郡河南町)の演奏学科ポピュラー音楽コースは、森川美穂准教授をはじめプロ・ミュージシャンからの個人指導やステージングも学べる専門性の高い、独自のカリキュラムで人気を集めている。甲子園10個分に及ぶ広大なキャンパスで、学生らは生き生きと音楽漬けの日々を送っていた。

演奏学科ポピュラー音楽コースを受ける学生たちと森川美穂准教授(前列左から3人目)

 すり鉢状の客席を有する多目的ホールでは、ポピュラー音楽コース2回生が熱い演奏を繰り広げていた。舞台上での効果的な自己表現法を学ぶ「ステージング」の前期授業を総括する実技テスト。バンド、ボーカルとピアノのデュオ、弾き語りなど形式は多岐にわたるが、プレーヤー達は表情や衣装、司会者とのトークにも気を使い、授業の成果をアピールした。

 授業を見守るのはご存じ、森川美穂だ。1985年にデビューし、今もライブ活動を続ける現役のプロ歌手。実は同大学の准教授として教鞭を執り、10年になる。同コースにはプロのミュージシャンを目指す学生も多く、「厳しい世界に進んでいく子達に、経験も踏まえて今私が言える事は全部伝えたい」と話す。時に厳しいダメ出しもしながら、親身に愛情を持って教えてきた。

生徒のステージを見て熱心な指導をする森川美穂准教授(右)

 演奏学科では音楽理論を学ぶほか、教授とマンツーマンのレッスンで、個々の課題や対策をきめ細かく指導してもらえるのが大きな特徴だ。実践授業も数多く技術向上が期待できるが、教わるだけでは進歩がないという。学生の考える力を引き出すのも指導者の仕事。森川は「今の学生は平均的でイイ子が多い。先生に従順なのもいいけど、自分が違うと思えば逆らってもいい。ここではもっと、我を出していいんです」と力を込めた。自分について考え、個性を表現する度胸や自信をつける事は、人間的な成長にもつながりそうだ。

 同コースではプロの音楽家以外に楽器メーカー、音楽スクールの講師、その他の一般企業など就職先は多岐にわたる。教員免許も取得できるため、中学・高校の音楽教師を目指す学生もいる。「目的が何にせよ、音楽を本気で学びたい人には素晴らしい環境が待っている」と、森川が太鼓判を押すのも納得。教授陣やカリキュラムの他、ホールや個室の練習スタジオなどハード面も充実している。放課後も予約さえすれば無償でスタジオを使用できる。

 森川が学生に望むのは、プロであれアマであれ卒業後も長く音楽を愛し、やり続けることだ。「私が30歳くらいで“昔より歌がうまくなったな”と思える瞬間があったように、やり続けていれば自分の成長に気づける時が来る」と、継続の大切さを熱弁。そのためにも恵まれた大学時代から社会の過酷な環境に踏み出した後、「時に支えとなり、時にお尻を叩き引っ張り上げられる言葉を学生に授けたいんです」。母親のような恩師にめぐり会えることも、同大学の大きな魅力である。

 ◆森川 美穂(もりかわみほ)1985年「教室」で歌手デビュー。90年「ブルーウォーター」(NHKアニメ「不思議の海のナディア」主題歌)がヒットするとともに、「RENT」日本初演、劇団四季「アイーダ」でアムネリスを250回演じるなど、ミュージカルにも多数出演している。現在は大阪芸術大学演奏学科ポピュラー音楽コースで准教授をつとめるとともに、精力的に音楽活動を行っている。10月2日に大阪・梅田のミスターケリーズでカバーライブ、11月15日には心斎橋ジャニスでアルバム発表ライブを予定している。

 ▽大阪芸術大学 1945年(昭20)平野英学塾として創設。現在、芸術学部には今回取材した演奏学科のほか映像、放送、美術、建築などあらゆる芸術分野の学科を有する。多岐多彩にわたる教授陣によるきめ細かい教育が特長で、卒業生も俳優の木下ほうかや松尾貴史、映画監督の石井裕也など多方面で活躍している。

(写真左)ピアノを演奏する2回生の大樋さん(左) 、(同右)ステージを披露する学生たち(中央は小田愛さん)

 ≪ミュージシャンの風格 2回生・大樋祐大さん≫ポピュラーピアノ専攻の大樋祐大さん(19)は、ステージングの授業でも落ち着いた演奏ぶりを披露。すでにミュージシャンの風格が漂う。小学生まではクラシックピアノを習っていたが、中学・高校ではテニスに熱中。大学進学を前に「もう一度、自由にピアノを弾きたい」と思い立ち、ドラマーとして活躍する父のアドバイスもあり同大学に入学した。プロのピアニストを目指して学外でも様々な人とセッションを重ね、将来を期待される有望株。「大学のスタジオでも練習しています。毎日、音楽漬けで楽しい」と目を輝かせた。

 ≪こだわるステージング ボーカル専攻・小田愛さん≫授業中、華のあるパフォーマンスと確かな歌唱力で拍手を浴びたボーカル専攻・小田愛さん(19)は、「歌い手は立ち姿が絵にならないと。鏡に映る自分を見ながら研究しています」とステージングへのこだわりを語った。歌手を夢見て入学したが、「音楽イベントに携わり、歌手を支えるのもアリかな」と笑顔。同専攻・菅茉琴さん(20)は福岡県北九州市出身で、「福岡には思うような大学がなく、大好きな関西で音楽がしっかり学べる所を探した」という。「歌手とかボーカル講師とか、声を使った仕事に就きたい」と将来を思い描いていた。

【マドンナ図鑑 演奏学科ポピュラー音楽コース・ボーカル専攻4回生 高林桃子さん】

幼い頃は「モー娘。」に憧れていた高林桃子さん


 演奏学科ポピュラー音楽コース・ボーカル専攻4回生の21歳、“ももち”こと高林桃子です。幼い頃は「モーニング娘。」に憧れてモノマネばっかりしてた歌が大好きな子。大阪芸大声楽科卒の母に連れられ何度か来たことがきっかけで、この大学に進みました。

 森川先生をはじめ音楽界で活躍されるプロからの指導や実技が豊富で、先輩後輩もめっちゃ仲良く一緒に演奏したり…期待以上に充実したキャンパスライフです。2回生で初ステージを踏んだときは緊張で固まってしまいました。でも授業や学内オーディション、本番など場数を踏んだことで、自分を客観的に見たり、やりたい事が少しはできるようになってきたかな…。

 今は、歌って踊れる「AAA」のようなアーティストを目指し、メジャー・レーベルのオーディションに挑戦中なんです。森川先生からメールで頂いた「大丈夫、ももちらしく!」という言葉を胸に、頑張っています。8月には大学主催の大きな演奏会も控えています。私は22日の大阪・フェスティバルホール、24日の愛知県芸術劇場に出演。よかったら見に来てくださいね。

【魅惑の学食 「石焼きビビンバ」13年に渡り愛され続ける辛みの効いた本格的な味】


 「喫茶カレッジ」の人気No.1メニューが、「石焼きビビンバ・玉子入り」(640円)=写真。ジュージューという音と立ちのぼる湯気、香ばしい香りが食欲をかき立てる。たっぷりの野菜に牛肉、韓国の調味料コチュジャンの辛みが効いた本格的な味わいだ。

 陶器ではなく、準備にも手入れにも手間が掛かる石焼き鍋にこだわるのは、「最後まで熱々でおいしく食べてもらいたい」というマスターの心遣いから。おこげも楽しめ、ボリューム満点ながらお手頃な値段とあって、約13年にわたり愛され続けている。同店は一般客も利用可能で、学生と同額で食べられる。

 また第一食堂では、「100円朝定食」を実施しており、多くの学生が利用しているようだ。

[ 2016年8月2日 ]

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