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深化の冬

浅田真央 金に向かって“真っすぐ”

<ジャパンOP>最初のトリプルアクセルで転倒した浅田真央
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 目指す頂点へ“真っすぐ”に突き進む。フィギュアスケート女子の浅田真央(19=中京大)は、昨年末の全日本選手権でバンクーバー五輪切符を獲得した。今季序盤はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の不調から不振に陥ったが、同選手権で復活。大技に向かう助走の軌道を「斜め」から「真っすぐ」に変えたことで、金メダルへの視界も広がってきている。

トリプルアクセルへの軌道修正で復調

<全日本選手権第2日>女子ショートプログラム(SP)、冒頭のトリプルアクセルが回転不足の判定になる
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 壁に向かって跳ぶことで、「スランプ」という名の壁を越えた。昨年10月のフランス杯2位、ロシア杯5位。シニア参戦後初めてGPファイナル出場を逃すなど、浅田の五輪シーズンはまさかの不振で始まった。代名詞のトリプルアクセルがなかなか決まらない。原因は大技への助走軌道だった。

 シーズン序盤はトリプルアクセルを跳ぶ際、リンクの壁に対して斜めに入っていた。日本オリンピック委員会(JOC)の小林れいこ専任コーチは「斜めに入ると、体が先に回ろうとしてタイミングがずれる」と説明する。跳び上がってから回転するのがジャンプの基本にもかかわらず、最大の得点源である大技を決めなければという思いから、先に回ることに意識が向いてしまっていた。今季のプログラムが斜めの軌道を求めていたわけではなく、本人も気付かぬうちに泥沼にはまりこんでいた。

打倒キム・ヨナへ“パーフェクトな滑りを”

<全日本選手権>女子フリープログラムで、トリプルアクセルを跳ぶ浅田真央
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 「練習で跳べても本番では焦りが出てしまう」と話していた浅田は10月末の帰国後、年末の全日本選手権へ向けた調整中に、軽々と跳んでいた昔の映像を見た。その軌道は、壁に対して「真っすぐ」だった。跳ぶ方向を修正したトリプルアクセルは、同選手権のSPでは回転不足だったもののクリーンな着氷で2回転トーループにつなげた。フリーは単発のトリプルアクセルを完ぺきに決め、出来栄え評価でも加点を引き出した。「ここって場所を見つけた。壁に向かって真っすぐ入ることを心がけている」

 バンクーバー五輪ではSPで1回、フリーで2回と計3度のトリプルアクセルに挑戦する予定。210・03点の世界最高得点を持つライバルキム・ヨナ(19=韓国)に勝つためにはミスは許されない。「五輪という大きな舞台ですべてのプログラムをパーフェクトに滑れるようにしたい。小さい頃から目標にしている金メダルを獲りたい」。ゴールドに輝く道を、浅田は一直線に突き進む。

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