女子フィギュア代表選考特集 エリック・ボンパール杯
真央 3回転半決めGP初優勝!
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フリーでも華麗な演技を見せ、GPシリーズ初優勝を飾った浅田真央
Photo By スポニチ |
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、フランス杯最終日は19日、パリで行われ、女子フリーで浅田真央(15=グランプリ東海ク)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、前日のショートプログラム(SP)に続く1位でGPシリーズ2戦目で初優勝を果たした。今季、シニア国際デビューをしたばかりの浅田は、GPファイナル出場も決定。荒川静香(23=プリンスホテル)はフリー2位だったが、合計点でサーシャ・コーエン(21=米国)に及ばず3位だった。
フランスの観衆が待ち望んだ見せ場は、プログラムの冒頭だった。今や浅田の代名詞となったトリプルアクセルは、やや軸がぶれたものの着氷で持ちこたえて見事に成功。「あれで緊張がとれた」と話した大技を決めると、その後の6つのジャンプを軽やかに跳んでいく。疲れで最後のスピンがよろけて手を付いたが、技術を評価する要素点は唯一の60点台。2位に7点差をつける圧巻の初優勝だった。
初々しい表情とコメントは変わらない。「うれしいです。(優勝は)先生に聞いて知った。ジャンプを全部跳べたので満足です」。15歳2カ月でのGPシリーズ優勝は、98年長野五輪金メダルのタラ・リピンスキー(米国)の14歳9カ月に次ぐ若さ。「焼き肉が食べたい」と感激もそこそこに笑顔がはじけた。
昨季、シニアGPデビューした安藤美姫(17=中京大中京高)もできなかった優勝を成し遂げ、GPファイナル(12月・代々木)出場も決まった。世界2位のコーエンをこの大会で退け、女王スルツカヤに勝てるかに注目が集まるが、秘密兵器も用意している。「トリプルアクセルを2回跳びたい」。史上初のトリプルアクセル―3回転トーループのコンビネーションと、単発のトリプルアクセルをフリーのプログラムに組み込む。いきなりGPファイナル優勝も夢ではないのだ。
その後の全日本選手権では「できれば4回転を跳びたい」と話す。年齢制限でトリノ五輪に出場できないが、あまりの逸材ぶりに国際スケート連盟のチンクワンタ会長は「6月の総会で年齢規定を検討する」と話した。ひたすら楽しそうな15歳の思いをよそに、世界が浅田を中心に動き始めている。
◆浅田 真央(あさだ・まお)1990年(平2)9月25日、名古屋市生まれの15歳。5歳でスケートを始める。13歳で出場した03年全日本選手権で3回転ジャンプを連発して7位。ジュニア国際デビューした昨季は、GPファイナル、世界ジュニアを圧勝し、全日本選手権でも3回転半を成功させて2位に入った。1メートル52、37キロ。姉・舞はホリプロ所属のタレント兼スケート選手。
≪荒川 不可解採点に涙≫ジャンプで1度よろけた以外は完ぺきな演技を見せた荒川だったが、得点は伸びなかった。「1つ1つの要素を丁寧にできた。プレッシャーの中で力を出せた」。重圧に沈んだ中国杯から巻き返し、努めて冷静に振り返ったが、得点が表示された瞬間に浮かべた涙に、悔しさがにじんだ。
日本関係者が「五輪に出る荒川を各国ジャッジが警戒している。得点を抑えられた」と話す不可解な採点。GPファイナル出場も絶望的になり、トリノ五輪代表選考に大きなマイナスとなった。選考基準では、GPファイナルの表彰台で代表(最大3人)内定との規定がある。「日本人3人が表彰台に上がったら私は引退する」と話した表情には、不公平感のある選考基準と採点への怒りもこもった。
それでも「私が代表を選ぶわけではないし、今は前向きな気持ちで過ごすだけ」と切り替えた。今季を最後にプロ転向を決めている。日本女子で最も五輪のメダルに近いと言われるエースは、プライドを胸に最終選考会の全日本選手権までの日々を過ごす。
[ 2005年11月21日 20:29]
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