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金藤“藻のプール時代”のコーチも歓喜「会ってしまったら涙が出てしまう」

[ 2016年8月13日 10:05 ]

金メダルを手に笑顔の金藤

リオデジャネイロ五輪競泳・女子200メートル平泳ぎ決勝

(8月11日)
 女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵(27=Jaked)を高校時代に指導した藤田和恵コーチ(51)は、教え子の快挙を喜んだ。「プレッシャーに勝つ、いいレースを見せてもらった。本当に輝いていた。あれだけで十分。教えていて良かった」。決勝レースは金藤が小学3年から高校生まで泳いだ広島県の三次・十日市水泳プールに持ち込まれたスクリーンで観戦。「今は淡々としているけど、会ってしまったら涙が出てしまう」。格別の思いだった。

 藤田コーチが親子2代で守る築50年のこのプールから、金藤は潜在能力を開花させていった。今もなお「家族ぐるみの付き合い」があり、金藤の家族がスイミングクラブの子供たちに差し入れを持ってきてくれる時によく近況を聞いていたという。「“良かったね、金メダル見せて”って言いたい」。帰国したらそう声を掛けるつもりだ。東海大の加藤健志コーチとの二人三脚の歩みは知っている。だから今は「いちファン」。「見せてもらうだけでいい」と、もう一度そっと付け加えた。

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2016年8月13日のニュース