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金藤の金 前畑、岩崎…日本3人目&世界歴代3番目の大差

[ 2016年8月13日 05:30 ]

200m平泳ぎで金メダルを獲得した金藤は表彰台で笑顔

リオデジャネイロ五輪 競泳女子200メートル平泳ぎ 決勝

(8月11日)
 金藤は2位エフィモワ(ロシア)に1秒67の差をつけた。電動掲示が公式記録となった72年のミュンヘン五輪以降、200メートル平泳ぎ決勝では歴代3番目の大差だった。

 これまでの1位と2位の最大タイム差は、76年モントリオール五輪で優勝したコシェベヤが2位ユルチェンヤ(ともに旧ソ連)につけた2秒73。08年北京五輪ではソニ(米国)が2位ジョーンズ(オーストラリア)に1秒83の差をつけて優勝したが、コシェベヤもソニもこの時には当時の世界新記録を樹立。金藤のタイム差はこれに次ぐ“圧勝記録”となった。

 ちなみに過去の同種目で優勝している日本選手では岩崎(92年バルセロナ五輪)が0秒20差、前畑(36年ベルリン五輪)が0秒6差(手動計時)。金メダルを獲得しても接戦が当たり前だった日本競泳界の中で、金藤が残した1秒67差は群を抜いて際立っている。

 ☆前畑秀子(36年ベルリン五輪)前回銀メダルの前畑は序盤からトップに立って懸命に逃げた。NHKラジオの実況は「前畑がんばれ」を連呼。地元ドイツの、ゲネンゲルの猛追を0秒6差でかわし、3分3秒6差で優勝。日本女子初の五輪金メダルを獲得した。

 ☆岩崎恭子(92年バルセロナ五輪)14歳の無名の中学2年生、岩崎は予選で2分27秒78の日本記録をマークし2位通過。さらに決勝ではラストの猛烈な追い上げで、世界記録保持者ノール(米国)らを逆転。2分26秒65の五輪記録で日本史上最年少の金メダリストに。「これまで生きてきた中で一番幸せです」の名セリフを残した。

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2016年8月13日のニュース