×

寺本 52年ぶり女子体操個人総合入賞!「やり切れて良かった」

[ 2016年8月13日 05:30 ]

すべての演技を終え、記念撮影をする14位の村上茉愛(左)と8位の寺本明日香

リオデジャネイロ五輪体操・女子個人総合決勝

(8月11日 リオ五輪アリーナ)
 女子個人総合の決勝が行われ、予選12位の寺本明日香(20=レジックスポーツ)が57・965点で8位に入り、日本勢では64年東京五輪で6位の池田敬子以来52年ぶりの入賞を果たした。最後の跳馬で大技を決めて全体6位に入るなど安定感が光った。また予選9位の村上茉愛(20=日体大)は56・665点で14位だった。

 寺本は最終種目の跳馬で大技「チュソビチナ」を決めた。15・100の高得点を叩き出し、14位から一気に8位までジャンプアップ。「メダルは獲れていないけどノーミスでやり切れて良かった」と笑みを浮かべた。

 主将を務め、48年ぶりの4位と好成績を残した2日前の団体総合決勝で手のひらの皮がむけたが、競技中は痛みを忘れた。段違い平行棒で14・566点と好発進。予選で落下した平均台は完成度を重視し乗り切った。昨年の世界選手権ではミスの影響で9位。「去年の屈辱を晴らせた」。個人総合11位に終わったロンドン五輪からの4年間で猛練習を重ね、跳馬、床運動の難度を上げた。努力はうそをつかなかった。

 来年以降の世界選手権、20年の東京五輪については「あまり考えていない」と第一線から退く可能性を示唆。20歳のエースは52年ぶりに体操女子の歴史を動かし、リオに確かな足跡を残した。

続きを表示

この記事のフォト

2016年8月13日のニュース