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錦織圭 ベスト8進出! 内村&セブンズに刺激もらった

[ 2016年8月13日 05:30 ]

2大会連続の8強決めた!!男子シングルス3回戦でスロバキアのマルティンにリターンする錦織(AP)

リオデジャネイロ五輪テニス・男子シングルス3回戦 錦織圭2―0アンドレイ・マルティン

(8月11日 五輪テニスセンター)
 歴史的偉業へ、一歩前進だ。男子シングルス3回戦で世界ランキング7位の第4シード・錦織圭(26=日清食品)はアンドレイ・マルティン(26=スロバキア)に6―2、6―2で勝ち、12年ロンドン五輪に続いて2大会連続でベスト8に進出。日本勢96年ぶりの表彰台を見据え、12日(日本時間13日未明)の準々決勝では第6シードのガエル・モンフィス(29=フランス)と対戦することになった。

 強い風がコートを吹き抜け、スタンドの半分も観衆は埋まらなかった。それでも、錦織が世界121位と格下のマルティンを圧倒。「(3試合で)一番風が強かったし、やりにくかった」。集中力を欠く要素がいくつもありながら、余裕の試合運びで2大会連続のベスト8進出。雨による順延で3回戦以降が4日連続の試合となり、66分の省エネで勝てたことは大きい。「やっとここまで来たかな。次からが勝負」と淡々と振り返った。

 10日は雨のため、いつ始まるか分からない試合をロッカールームで待つ間、テレビで日の丸戦士の活躍を見た。体操男子個人総合では、内村航平が最終種目の鉄棒で逆転し五輪連覇を達成。「金メダルの重圧を背負いながらの金メダルは感動した」と話した錦織は「それよりも…」と続けた。4強入りした7人制ラグビーの男子日本代表が見せた熱いバトルに心を奪われていた。

 準々決勝の日本―フランス戦は錦織にとって初の7人制ラグビーの観戦。「凄かった。感動というか、燃えた。最後の3~4分は凄いデッドヒートだった」と日本代表の仲間の奮闘に刺激を受けた。「同じ日本人でかっこいい活躍されると、自然と燃える」と大和魂をコートにぶつけた。

 1920年アントワープ五輪の男子シングルス、ダブルスで銀メダルを獲得した熊谷一弥以来、日本勢96年ぶりの表彰台へ、あと2勝に迫った。12日の準決勝はラグビー男子日本代表が撃破したフランスのモンフィスだ。「彼は今年凄く強いし、遅いコートでつなげられると凄く怖い」と警戒した日本のエースは「これからどんどん集中してレベルを上げていかないといけない」と力を込める。ラグビーはメダルに届かなかった。仲間の無念も背負って戦えるのが、五輪という舞台だ。

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