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アキバ育ちのベイカー AKBも祝福「ベイカー選手バンザイ!秋葉原バンザイ!」

[ 2016年8月12日 05:30 ]

リオデジャネイロ五輪柔道・男子90キロ級決勝

(8月10日)
 東京・秋葉原の小学校出身の柔道男子90キロ級、ベイカー茉秋(21)は“アキバ初の金メダリスト”となった。

 ベイカー茉秋が卒業した秋葉原の昌平小学校で行われたPVには、親族や卒業生ら約80人が集まった。金メダルが決まると、会場は大騒ぎ。ベイカーがアメリカンスクールから転校してきた2006年6月から翌年3月の卒業まで担任だった清水智子さんは、「どんな時も諦めずに取り組む大切さを教えてくれた」と感激。自分より大柄な外国人選手を組み伏せた教え子の勇姿に、「(小学校では)女の子よりも背は低かった。よく夢をかなえた」と目を潤ませた。

 ベイカーが生まれ育った千代田区外神田には、秋葉原の電気街がある。学校はその中心部にありゲームセンターやアニメや漫画などの店が軒を連ね、子供にとっては“遊びの誘惑”も多かった。だがベイカーは、毎日午後4時半から8時まで、隣接する文京区内の柔道の総本山、講道館で稽古に明け暮れた。学校ではバスケットボールやサッカーで遊んだ同級生も一様に、「放課後は遊んだ記憶がない」と口をそろえた。

 昌平小から徒歩3分の場所に劇場があるAKB48も、アキバから生まれたヒーローを祝福。横山由依総監督(23)は「柔道男子・女子、ダブル金メダルおめでとうございます。特にベイカー選手は同じ秋葉原に縁があるということで、今回の金メダル獲得は特別なこととして、自分たちのことのようにうれしいです」とコメント。「ベイカー選手バンザイ!秋葉原バンザイ!」と喜んだ。

 千代田区は、同区出身の五輪メダリストについて「ベイカー選手以外に確認できなかった」と説明。スポニチ本紙の調べでは、同区出身の五輪金メダリストはベイカーが初めて。同区では特別表彰に前向きで、区役所の表敬訪問なども調整する。

 4年後の東京五輪は区内の日本武道館が柔道会場。関係者は「千代田区が生んだスターが地元で連覇して日本中を感動させてほしい」と熱く語った。

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2016年8月12日のニュース