“かわいすぎる美女リフター”八木かなえ　東京五輪へ「収穫」６位

６位に入賞した八木

リオデジャネイロ五輪・

　キュートなルックスからは想像できないパワーに、リオの観衆も魅了された。女子５３キロ級の八木かなえ（２４＝ＡＬＳＯＫ）がスナッチ８１キロ、ジャーク１０５キロの合計１８６キロで６位入賞。１２年ロンドン五輪の１２位から、着実に前進した。「ロンドンから順位を伸ばせたことが収穫かな」。ジャークの最終３回目を終えて熱狂的な声援を浴びると、はにかみながら小さく手を振った。

　前日（６日）は女子４８キロ級の三宅が、腰痛を抱えながら銅メダル。会えなかったが、八木が「おめでとうございます」とメッセージを送ると、「頑張ってね」と返事があった。スナッチ８１キロを２回失敗して追い込まれたのは三宅と同じで「先輩の後を引き継いじゃった」と苦笑い。１８６キロは自己ベストの１９９キロに遠く及ばず「記録的に満足していない。（自分に）ご褒美をあげるには値しない」と振り返った。

　夢舞台を目指すアスリートは、４年スパンで物事を考える。「４年はあっという間で、頑張ってきたことが一瞬で終わっちゃった。次の４年、悔いのないように頑張って、三度目の正直でいい結果を出せるようにしたい」。ＴＯＫＹＯの表彰台で、キュートな笑みは満開の時を迎える。

　◆八木　かなえ（やぎ・かなえ）１９９２年（平４）７月１６日、神戸市生まれの２４歳。５歳から中学３年まで体操をしていたが、兵庫・須磨友が丘高校入学と同時に重量挙げに転向。全国高校選手権３連覇。１１年に金沢学院大に進み、現在はＡＬＳＯＫに所属。１２年ロンドン五輪１２位。「かわいすぎる美女リフター」としても有名。１メートル５３。