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ロシア、リオ五輪へ387人選手団編成 締め出し勧告に強硬姿勢

[ 2016年7月21日 11:25 ]

 世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームがロシアの国ぐるみの不正を認定し、リオデジャネイロ五輪参加の可否が注目される中、ロシア・オリンピック委員会(ROC)は20日、8月5日開幕のリオ五輪に向けて387人の選手団を編成したと発表した。タス通信などが報じた。

 ROCはドーピングとは無関係な選手の出場は認められるべきだと主張した。今回の措置は、リオ大会からのロシア選手団の締め出しを検討するよう国際オリンピック委員会(IOC)に勧告したWADAに対し、結果的に強硬姿勢を示す形になった。

 IOCは19日に開いた緊急理事会でロシアのリオ五輪参加の可否を協議したが、潔白な選手の権利を侵害する可能性があるとして結論は先送りした。電話による緊急理事会を24日に再度開くことが20日、IOC関係者の話で分かった。ROCのジューコフ会長は24日にもIOCが最終判断するとの見方を示した。

 ROCと陸上女子棒高跳びの世界記録保持者エレーナ・イシンバエワ選手ら68選手は、国際陸連がロシア陸上チームのリオ五輪出場を禁じた処分を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。21日に裁定が下される予定で、IOCはロシア選手団の処分についてCASの裁定を考慮する必要があるとしている。

 選手団は男子201人、女子186人で資格停止中の陸上も含まれている。コーチや役員を加えると700人を超えるが、ロシアが派遣した最近の夏季五輪に比べると小規模になった。(共同)

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2016年7月21日のニュース