×

JSC 急死ザハ氏との契約清算「引き続き誠意を持って交渉」

[ 2016年4月2日 05:30 ]

 2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の建設で、白紙撤回となった旧計画をデザインした建築家のザハ・ハディド氏が3月31日に急逝し、遠藤利明五輪相は1日の閣議後の記者会見で「招致決定後も国民の期待感を盛り上げていただいた」と追悼した。2本の巨大アーチが特徴だった案を振り返り「斬新なデザインは五輪招致に大変大きな貢献をされた」と指摘した。

 旧計画の総工費が当初の1300億円から2651億円に膨張したことを批判してきた東京都の舛添要一知事も記者会見で「急な訃報でびっくりした。新国立競技場ではいろいろな経緯があったが、それとは別に、これだけ素晴らしい建築家が亡くなったことに心からお悔やみ申し上げたい」と悼んだ。

 ザハ氏の死去を受けて、同氏事務所とのデザイン監修契約の精算手続きが難航している日本スポーツ振興センター(JSC)は、「引き続き誠意を持って交渉する」との姿勢を示した。

続きを表示

2016年4月2日のニュース