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リオ五輪まで200日…日本バドミントンが強くなったワケ

[ 2016年1月18日 15:00 ]

 日本のバドミントンはなぜ強くなったのか。転機は04年だ。全て2回戦までに姿を消したアテネ五輪の惨敗を受け、日本協会は92年バルセロナ五輪男子ダブルス金メダリストで“ダブルスの神様”と呼ばれる韓国人の朴柱奉氏を監督に招へいした。「日本はパワーも技術もあるのになぜ成績が出せないのか。それはナショナルシステムがなかったから」と代表活動を一からつくり上げた。

 指揮官は国際大会に積極的に出場させる方針を示し、それに向けた合宿を組んで「チーム」を意識させた。当時の国際大会の成績は8強入りが年に1、2度ある程度。「海外で優勝しようというコメントはなかった」と佐藤翔治現日本代表コーチは振り返る。しかし、新監督の意識改革により「勝ちたい」から「勝つ」へと変わっていった。

 “オグシオ”フィーバーもプラスになった。バドミントンの認知度が高まり、競技人口が増えた。登録費の増収分をジュニア強化に充て、早くから海外遠征を経験させた。小学1年から出場できる全国大会も開催。年代別の強化合宿により有望選手を発掘する体制が整い、ジュニアからナショナルチームへの転換もスムーズになった。

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2016年1月18日のニュース