８月２８日の原案説明から…中３日で急転

東京五輪エンブレム白紙撤回

　【五輪エンブレム問題の経過】

　▼７月２４日　佐野氏デザインのエンブレム発表。

　▼２９日　ベルギーのリエージュ劇場のロゴをデザインしたデザイナーが「驚くほど似ている」と表明。

　▼８月５日　佐野氏が記者会見し「まったくの事実無根」と盗用を否定＝写真。

　▼１３日　サントリービールが佐野氏が手掛けた景品のトートバッグのデザインを一部取り下げ。

　▼１４日　佐野氏の事務所が公式ＨＰで、トートバッグのデザインの模倣を認める。「スタッフがトレースしていた」とした。一方、ベルギーの劇場ロゴのデザイナーが、ＩＯＣにエンブレム使用差し止めを求め地元裁判所に提訴。

　▼１８日　佐野氏がデザインした東山動植物園（名古屋市）のシンボルマークが、コスタリカの国立博物館のマークに似ていると指摘があり、東山動植物園が事実関係を調査。

　▼２１日　佐野氏が手がけた群馬県太田市の公共施設「おおたＢＩＴＯ　太田市美術館・図書館」のロゴが、米デザイナーの作品に酷似していると、デザイナー側が指摘。

　▼２６日　エンブレムの審査員を務めた永井一正氏がデザインは別に原案があり、ベルギーの劇場ロゴに「似ていなかった」と明かす。

　▼２８日　組織委が原案を公表＝写真。インターネットなどで原案デザインが、タイポグラフィの巨匠「ヤン・チヒョルト」の展覧会ロゴに似ていると指摘が出る。

　▼３１日　佐野氏が提出したエンブレム活用例の写真が、海外のブログからの転用であるとの疑惑が出る。

　▼９月１日　組織委がエンブレムの使用中止を決定。