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東京五輪組織委会長に森元首相 下村文科相要請を受諾

[ 2014年1月12日 20:56 ]

 森喜朗元首相(76)は12日夜、2020年東京五輪開催に向けた準備を統括する大会組織委員会会長への就任を受諾した。会談した下村博文五輪担当相(文部科学相)の要請に「分かりました。内諾させていただく」と述べた。下村氏が明らかにした。近く日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長、東京都の秋山俊行副知事と会談し、森氏就任を正式決定する。下村氏によると竹田、秋山両氏は森氏の会長就任を既に了承しているという。

 下村氏は森氏起用の理由に関し「財界からの人選に努力したが、これという人がいなかった。森氏は日本体協会長を務め、国内のスポーツ界、財界のほか国際的にも一番ネットワークを持っているので、適任だと判断した」と記者団に説明した。

 森氏が76歳であることには「今の段階での最適な人事。期限を設けたわけではない。意欲と元気があれば、20年まで頑張ってもらいたい」と述べた。

 会談には堤義明JOC最高顧問も同席した。

 安倍晋三首相は当初から森氏を組織委トップに充てる意向だったが、森氏は財界人が望ましいとの考えを示していた。竹田氏らが複数の財界人に要請したものの、難航。首相や下村氏が、あらためて森氏に就任を要請する方針を固めていた。

 都とJOCは、24日に組織委を発足させる方向で準備を進めている。下村氏は人事について「事務総長を含め骨格は今月中に決めたい」と強調。2月9日の都知事選の後に、新知事の意向を踏まえて全体的な組織づくりを進める考えを示した。

 森氏は日本ラグビー協会会長を務め、五輪招致では各国首脳らとの人脈を生かし、東京への支持集めに貢献した。

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2014年1月12日のニュース