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ウィリアムソン師円 22年ぶり高校生代表 豪と日本のハーフ

[ 2013年12月29日 05:30 ]

男子5000メートルを制したウィリアムソン師円はガッツポーズ

スピードスケート ソチ五輪代表選考会第2日

(12月28日 長野市エムウエーブ)
 男子5000メートルのウィリアムソン師円が快挙を達成した。3000メートルを超えてペースを上げ、トップにいた一戸のタイムを最後の200メートルで抜いて6分34秒54で1位に入った。

 男子スピードスケートでは白幡ら、92年アルベールビル五輪以来22年ぶりの高校生代表を決め「寝られない日々が続いた。レース前もずっと吐きそうだった」と告白。11月のW杯第2戦の活躍で確保した日本の出場枠を自らつかみ、レース後は「喜びよりも安心」と涙が止まらなかった。

 長野入り前は7月に熱中症で亡くなった山形中央高3年のラグビー部員の同級生の家に足を運び、家族から「息子の分も頑張って」と激励された。亡き友への思いもラストスパートで足を突き動かした。北海道浦河町で競走馬の調教師として働くオーストラリア人の父と日本人の母を持つ18歳。父ポールさんが好きな西部劇映画「シェーン」から師円と名付けられた新星が、今季から転向した長距離で“ステイヤー”の血を開花させた。

 ◆ウィリアムソン師円(うぃりあむそん・しぇーん) 1995年(平7)4月28日、北海道浦河町出身の18歳。小1からスケートを始め、浦河第二中3年では全国中学500メートルで3位。11年に山形中央高に進学。高2の高校総体で1000、1500メートルで2位。今季から本格的に長距離に転向し、10月の全日本距離別選手権で3000メートル、5000メートルで優勝。来春、日本電産サンキョーに入社予定。1メートル76、67キロ。家族は両親と兄、姉、妹。

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