×

JOC 「金」の卵量産計画!東京五輪へ早くも本腰

[ 2013年9月18日 06:00 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)が中学1年~高校3年の選手強化を目的に運営しているエリートアカデミーの競技数が、20年東京五輪を見据えて増えることが17日、分かった。JOCの橋本聖子選手強化本部長(48)が明言した。現在はレスリング、卓球、フェンシングの3競技だが、最低2桁の競技数を目指し、早急に動くことになる。

 都内でJOC理事会が開かれたこの日、橋本選手強化本部長は具体的な競技名にこそ触れなかったが、「当然、競技数を増やしたい。最低2桁にはしたい」と明かした。JOCが有望な中高生を集めて強化しているエリートアカデミーは現在、レスリング、卓球、フェンシング。まだ3競技にとどまっているが、20年東京五輪を見据えて競技数を増やす方針だ。

 エリートアカデミーは五輪などの国際大会で活躍できるアスリートを育成するため、JOCが08年4月にスタート。東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターを拠点にし、近隣学校に通学しながら一貫指導システムで練習を積む。レスリングの11年世界ジュニア選手権女子55キロ級で金メダルを獲得した村田夏南子(20)が2期生で、現在は卓球の天才少女・平野美宇(13)、石川佳純の妹・梨良(16)らが在籍している。

 時間は限られている。仮に15年から競技数が増えても、その時点で中学1年の選手は20年東京五輪時は高校3年。橋本強化本部長は「すぐにでも動きださないと」と説明した。エリートアカデミーの競技数増加を見据えて、味の素トレセンもリニューアルされる。JOC理事会では、同トレセンに新たな施設を造ることや既存施設を拡充する方針が報告された。「アカデミーも増えるでしょうし、宿泊棟も拡充しないといけない」と星野一朗ナショナルトレーニングセンター委員長。さまざまな競技で有望株を育て上げ、7年後の夢舞台に送り込む。

 ▼JOCエリートアカデミー 日本オリンピック委員会の強化育成プログラムとして、08年4月にスタートした。トップアスリートに必要な「競技力」、「知的能力」、「生活力」の向上を目的にしている。現在はレスリング、卓球、フェンシングの3競技で、各競技団体から推薦された有望な選手が拠点の味の素ナショナルトレーニングセンターで集中的に指導を受ける。13年度はレスリング14人、卓球19人、フェンシング11人が在籍している。

続きを表示

2013年9月18日のニュース