×

64年の「主将」小野喬さん、試合より選手宣誓に緊張

[ 2013年9月9日 06:00 ]

東京五輪で鉄棒の演技を披露する小野喬

2020年「東京」五輪決定

 64年東京五輪で日本選手団主将を務めた小野喬さん(82)は、当時33歳で競技生活の晩年だった。日本代表選考会はギリギリで通過。五輪前に右肩を痛め、個人種目ではメダルを獲得できなかったが、団体総合で連覇を達成した。

 「日本でやることのプレッシャーは大きかった。でも、それに負けないようにやりました」と話している。ただ、小野さんは暗記が苦手で、開会式の選手宣誓で試合よりも大きな重圧がかかった。大会組織委員会の式典担当に「宣誓する時に、台に宣誓文のコピーを置いてほしい」と要求したが、答えはNO。本番では暗記してよどみなく言い終えたが、「よく見たらカンニングペーパーが置いてあったんですよ。見ることなく最後まで言いましたけど」と笑って振り返った。

続きを表示

2013年9月9日のニュース