ガッツ石松氏、村田＆清水を表彰へ「ＯＫ牧場」

笑顔で帰国した村田

　プロボクシングの新旧世界王者で構成される世界チャンピオン会の会長を務めるガッツ石松氏（６３）は１４日、ロンドン五輪で４４年ぶりにメダルを獲得した、男子ボクシングのミドル級金メダリスト、村田諒太（２６＝東洋大職）とバンタム級銅メダリスト、清水聡（２６＝自衛隊）について「みんなで祝福してあげたい」と話し、同会から特別賞を贈る考えがあることを示した。

　４４年ぶりの快挙にプロボクシング界もお祭り騒ぎだ。村田、清水の活躍に石松氏は「ボクシング界のためにだいぶ、貢献したよね。世間さまも（ボクシングを）見直してくれたと思う。ＯＫ牧場だよ」と大喜び。近日開かれるという会合で、両選手の「特別表彰」を検討する予定という。また、日本プロボクシング協会の大橋秀行会長（４７）も特別賞を贈ることを決定しており、「（日本アマチュアボクシング連盟で今大会のチームリーダー）山根会長にも伝えました」と話した。

　石松氏は両選手の今後の動向についても気になる様子で「どうすんだね？プロに行くの？」と逆取材。大手ジムの会長らは既に４４年ぶりの両メダリスト獲得に名乗りを上げており、石松氏も「プロでやった方がいい」と転向を勧めた。もちろん、その先の世界チャンピオン会のメンバー入りも熱望した。

　同会はあくまでもプロの世界王者によって構成されるため、世界を制した村田にも「特別枠」というわけにはいかないという。盛り上がるボクシング人気を一過性にしないためにも「プロで世界チャンピオンになってもらって、一緒に盛り上げたいね」と呼び掛けていた。