韓国選手の竹島アピール　ＩＯＣ会長が厳罰示唆

　国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のロゲ会長は、ロンドン五輪サッカー男子の３位決定戦、日本―韓国の試合後に韓国の朴鍾佑（２３）が竹島（韓国名・独島）領有を主張するメッセージを掲げたことについて「明らかに政治的な表現」とし、厳しく対処する姿勢を示した。

　ロゲ会長は韓国紙、中央日報のインタビューに答えた。１４日付の同紙によると、朴がメッセージを掲げたことについて「一国（日本）を相手に領土問題に関する立場を表明したもので、政治的表現という点に異論の余地はないと考える」と述べた。

　ＩＯＣは五輪憲章で、五輪施設や会場などでの政治的な宣伝活動を禁じている。ロゲ会長は「選手は事前に規定を熟知しておくべきだった」と指摘し、「例外を認め始めると統制が難しくなる」として厳しく対処する姿勢を示した。

　朴への授与が保留されているメダルの扱いについて「今話すのは時期尚早だ」と述べ、国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の調査結果に基づいて処分内容を決めるとした。