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全ては妻のため…小原を支えた夫の愛「食べたいものを言ったことない」

[ 2012年8月9日 12:27 ]

試合を見つめる小原の夫・康司さん

ロンドン五輪レスリング

 五輪初出場の小原日登美(31=自衛隊)が女子48キロ級で金メダルを獲得。試合後の会見では「ここがゴールと決めていた」とロンドン五輪を最後に現役引退することを明言し、「今まで選手生活中心で主婦業をサボっていた。夫に支えてもらってきたので、普通にご飯をつくってあげたい」と穏やかに話した。

 小原の五輪への挑戦は10年10月に結婚した夫・康司さん(30)のサポート抜きには語れない。八戸工大一高時代の後輩で、元レスラー。「日登美の夢をかなえるため」に全てを犠牲にしてきた。減量を抱える妻のために「食べたいものを一度も言ったことはない」。練習の送り迎えだけでなく、時には練習パートナーとしてシングレットを着用し、ビデオ撮影係としてマットサイドにも立ち続けた。

 そんな夫のサポートに最大限の感謝の気持ちを込めたのは、昨年9月13日の“改名”だ。旧姓の坂本として復帰したが、イスタンブールで行われた世界選手権直前に、結婚後の姓にした。「自分の実家のことまで考えてくれた」と康司さん。前日計量のあと、妻の顔を見て「いつも通り頑張れば大丈夫」と声を掛けたという。

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2012年8月9日のニュース