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「じん帯一本半切れていた」伊調 左足首負傷も圧巻の強さ

[ 2012年8月9日 08:24 ]

女子63キロ級で優勝を決め、雄たけびを上げる伊調馨

ロンドン五輪レスリング

 女子63キロ級の伊調馨(28=ALSOK)が日本人女子選手として初の五輪3連覇を達成。圧倒的な強さで頂点に立った28歳は「金を取って満足している」としながらも、「悔しい部分もあるから、うれしい部分と半々」と次元の違いを見せつけた。

 五輪3連覇について「あんまり(すごいとは)思わない」と話した伊調。計4試合で1ピリオドも落とさない圧巻の試合内容にも「もう少し内容が良かったら。甘く見て七十点ぐらい。全部満足いく試合はたぶん一生ない」と反省を忘れなかった。

 試合後の会見では「4日の練習中で、じん帯一本半切れていた」と、ロンドン入り直後に左足首を負傷していたことを告白。「よりによって今かと思ったけど、やってきたことをイメージしながら治療した。試合中は何も考えず思い切ってやった」と明かした。

 04年アテネ、08年北京と2大会でともに戦ってきた姉・千春さんが北京後に引退した。伊調は「いろんな人に出会って教えてもらって、迷惑を掛けたりした。難しい中、レスリングスタイルをつくって、すべての人の力を自分の力にしての金メダルだなと思う」とロンドンへの道のりを振り返り、周囲のサポートに感謝。前人未到の4連覇がかかるリオデジャネイロ五輪については「北京からあっという間だった。リオデジャネイロもすぐ来るんじゃないかな。まあ頑張れたら頑張ります」と笑顔で話した。

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2012年8月9日のニュース