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関塚ジャパン 課題克服へ“ユーロ上演会”で脳内トレ

[ 2012年7月10日 06:00 ]

練習を見つめる関塚監督

U―23代表合宿2日目

(7月9日)
 関塚ジャパンが、守備力UPを目指し、世界基準の「脳内トレ」を開始した。11日にニュージーランド代表との壮行試合に臨む、男子のロンドン五輪代表は9日、東京都内で合宿2日目を実施。ミーティングでは、世界列強の守備に関する映像を1時間以上も“上映”した。守備力強化の徹底ぶりと世界でも最高レベルの“教材”に、オーバーエージ(OA)枠のDF徳永悠平(28)は驚きの声を上げた。

 「映像は1時間くらいありました。長かったですよ。トゥーロン国際でやられた場面と、ユーロ(欧州選手権)を比べたりしましたね」

 緻密さを極めたのが守備の部分だ。映像の大部分を優勝したスペイン、準優勝したイタリアの守備シーンが占めた。例えば数的不利の状況でも守り切る粘り強さ、対人で守れないときのカバリング、1タッチの質――。どれも今の五輪代表には欠けているものばかりだった。

 直近に行われた5月のトゥーロン国際では、関塚ジャパンの抱える課題が浮き彫りとなった。1次リーグでは参加国中ワーストの7失点。再三、左サイドバックの裏を狙われ、崩された場面は記憶に新しい。この日、非公開で行われた実戦形式の練習で徳永は終始、左サイドバックでプレーしたという。万能ぶりを買われ、弱点強化に充てられた。

 「僕はDFなので、やられても守り切ることが大事。(五輪の)初戦はがちがちになったりする。ピッチにいるだけで安心感を与えられる存在になりたい」と徳永。世界基準の守備は脳内に刷り込ませた。後はピッチ上で実践するだけだ。

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