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“サバイバル”だった新体操代表争い 田中琴乃ら6人が五輪へ

[ 2012年6月29日 16:26 ]

新体操のロンドン五輪代表に選出された(左から)畠山愛理、三浦莉奈、深瀬菜月、サイード横田仁奈、松原梨恵、田中琴乃

 新体操団体のロンドン五輪日本代表が29日、都内で発表され、2008年北京五輪代表の田中琴乃(20=日女体大)のほか、いずれも初代表の松原梨恵(18=ALFA)、サイード横田仁奈(18=ふじしまク)、深瀬菜月(18=秋田ク)、三浦莉奈(18=ウーマンズク)、畠山愛理(17=東京ジュニアク)の6人が選出された。

 代表選考は困難を極めたという。チームは09年に結成され、ロシアを拠点に五輪出場に向けて練習を重ねていた。しかし今年5月、ブルガリアで行われたW杯で、エースとしての活躍が期待されていた遠藤由華(20=日女体大)が競技中に左大腿骨を骨折。代表候補から外れるアクシデントが発生した。

 補充候補として山口留奈(19=イオン)、杉本早裕吏(16=みなみク)、国井麻緒(16=山形RG)の3選手が選ばれ、前述の6選手と合わせた9選手がクロアチア合宿に参加し、最終選考を競っていた。

 「最後の最後の日までどうなるか分からなかった」と山崎浩子強化本部長。厳しかった競争を「サバイバルジャパン」という言葉で表現した。田中は「辛いことをみんなで乗り越えてきたからこそ、ロンドンでは輝けるのではないかと私は信じています」と力強く語った。

 この日は、同時に世界的なファッションデザイナー、コシノヒロコさんがデザインした新コスチュームもお披露目された。また、代表の愛称として「フェアリージャパンPOLA」と名付けられた。

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2012年6月29日のニュース