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満身創痍のクルム伊達 女子ダブルスも1回戦敗退

[ 2012年5月31日 06:00 ]

初戦敗退のクルム伊達(左)と藤原

全仏オープンテニス第4日女子ダブルス1回戦

(5月30日 ローランギャロス)
 女子ダブルス1回戦でクルム伊達公子(41=エステティックTBC)藤原里華(30=北日本物産)組はチェコペアに4―6、6―2、3―6で敗れた。シングルスに続いて1回戦で敗退したクルム伊達の全仏は終わった。29日の男子シングルス1回戦で世界ランキング68位の伊藤竜馬(24=北日本物産)は第4シードのアンディ・マリー(25=英国)にストレート負けし、日本勢男女4人が出場したシングルスは森田あゆみ(22=キヤノン)だけが2回戦へ勝ち進んだ。

 クルム伊達は満身創痍(そうい)だった。29日のシングルスで痛めた左ふくらはぎにテーピングをし、痛み止めを飲んで出場。だが、連戦となったダブルスはフルセットで惜敗。全仏での戦いを終えて寂しそうにコートを後にした41歳は「昨日(29日)の段階でコートに立つのは難しいと思った。瞬発的な動きに影響はあった」と振り返った。

 藤原とは4月のイーボックス・ソニー・エリクソン・オープンでツアー優勝を果たし、コンビネーションには自信を持っていた。しかし、チェコペアにはラリーで緩急をつけられ、ミスを重ねて第1セットを落とした。積極的にネットに出るプレーで第2セットを奪い返したが力尽きた。

 5日後から英ノッティンガムで行われる下部大会に出場する。「コートの表面がクレー(赤土)から芝にかわって簡単ではないが、頑張る」。ロンドン五輪の出場権を得るために、最後まで戦う決意を示していた。

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2012年5月31日のニュース