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しずちゃん116秒完敗…最初で最後の五輪挑戦終わる

パンチを浴びた山崎(左)は表情がゆがむ山崎

アマチュアボクシング女子世界選手権第5日 ●山崎静代 RSC1回1分56秒 シュトローマイヤー○
(5月15日 中国・秦皇島オリンピックセンター体育館)
 しずちゃん、無念…。ロンドン五輪予選を兼ねて行われ、ミドル級3回戦で、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと、山崎静代(33=よしもとクリエイティブエージェンシー)はアンドレア・シュトローマイヤー(30=ドイツ)に1回1分56秒RSC(レフェリーストップ・コンテスト)で敗れ、ベスト8入りはならなかった。五輪出場枠獲得となるアジア最上位にはなれず、五輪出場は絶望的となった。

 1回終了まであと4秒。3度目のスタンディングダウンを取られると、レフェリーが試合を止めた。あっけない幕切れに、しずちゃんはぼう然と立ち尽くした。プロのTKOに相当するRSC負け。「2分もたたないうちに終わって、最後までやれなかったことが悔しい…」。その目は涙で潤んでいた。

 逆転でRSC勝ちした14日の2回戦とは一転、積極的に前に出る姿は見せられなかった。ジャブで距離を取る慎重さがあだとなり、サウスポーの相手の餌食となった。左ストレートを次々と浴び、35秒で1度目のスタンディングダウン。前に出ようとすると左を重ねられ、1分16秒で2度目のダウン。流れは変えられず不本意なまま終わった。

 無条件で五輪出場権を獲得するには、アジア最上位になるしかなかったが、この日は中国とカザフスタンの選手がベスト8入りした。ミドル級はアジアに推薦枠が一つあるが、日本連盟の梅下新介強化委員長代行は「男女合わせて1枚も切符を取れていない国に優先される傾向がある。日本は男子が4人決めているので厳しい情勢」と説明。しずちゃんの五輪出場の夢は事実上ついえた。

 漫画「あしたのジョー」に感動し、ジムに通い始めたのは5年前。ボクシング女子の五輪種目採用が決まった3年前から本格的に挑戦した。お笑いの仕事もレギュラー以外は全てキャンセルし、アスリートとして本気で五輪を目指してきた。それだけに「終わってしまったことがショックで、今はまだ受け止められない。一瞬で終わってしまって。応援してくれた人たちに申し訳ない」。五輪出場資格は35歳未満。最初で最後の挑戦は終わった。試合後は必死に涙をこらえていたが、会場を後にすると、みるみるうちに大粒の涙が流れ出した。

 涙とともに消えた五輪切符。だが、その功績が消えることはない。日本女子はこれまで、世界選手権にはフライ級までの派遣しかなく、今大会のしずちゃんが重量級での日本勢初勝利だった。お笑い芸人と二足のわらじだったが、それでも世界で戦える姿を知らしめた。その果敢な挑戦は、始まったばかりの日本の女子ボクシング史の1ページに、確実に刻まれたことだろう。

 ▼南海キャンディーズ山里亮太(35) まず何より、お疲れさまでした!そして、いい夢を見させていただきありがとう!あの凄まじい努力の結果なので、どんな結果でもしずちゃんにとって素晴らしい結果だと思います。悔しいとは思いますが、世界の中で見上げて自分の上に数人しかいないところまで来たという凄さを十二分に褒めてあげてください。正直、南海キャンディーズはそろそろ僕一人では守りきれなくなってきましたので、助けに帰ってきていただければと心から思っております。

 ▽ロンドン五輪への道 ミドル級の枠は12。各大陸に出場枠があり、内訳はアジア1、アフリカ1、アメリカ2、欧州3、オセアニアが1。アジア勢は今大会で最上位となった選手が出場権を獲得する。残り4枠は推薦枠としてアジア、アフリカ、アメリカ、欧州に1枠ずつ設けられており、大会後に行われる第三者委員会で決まる。

[ 2012年5月16日 06:00 ]

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