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京川 ロンドン五輪出場の夢散る…左膝靱帯断裂で全治6カ月

[ 2012年5月15日 06:00 ]

精密検査の結果、左膝前十字靱帯断裂などで全治最低6カ月と診断されたINAC神戸のFW京川舞

 13日のなでしこリーグ伊賀戦で左膝を負傷したINAC神戸のFW京川舞(18)が14日、2カ所の病院で精密検査を受けた結果、前十字靱帯(じんたい)断裂、内側側副靱帯損傷、内側半月板損傷で全治最低6カ月と診断された。ロンドン五輪だけでなく、8月19日開幕のU―20女子W杯(日本)、今季リーグ戦も絶望的となった。

 18歳の夢が無残な形で散った。INAC神戸のチーフトレーナーの所見では「最低でも全治3、4週間」だったが、この日、神戸市内と京都府内の病院で精密検査を受けた結果、前十字靱帯を断裂していることが判明。全治までの期間も当初の見込みを大幅に上回る6カ月と診断された。メンバー入りを目指していたロンドン五輪も、エースとして活躍が期待されたU―20女子W杯も、そして得点王を狙っていた今季リーグ戦の残り試合も絶望となった。

 伊賀戦でも、前半32分にアシストを記録するなど通りにピッチを走り回った。ところが前半34分、急に立ち止まり膝を抱え込んで倒れ込んだ。1人で歩くことができず担架に乗せられてピッチ脇に運ばれた。左膝を触診された際には激痛で顔をゆがめるほどだった。車椅子で帰宅の途に就いたが、一夜明けての診断は予想以上の重傷だった。

 前十字靱帯を傷めるサッカー選手は多い。大阪高槻の丸山桂里奈は昨年9月に損傷、川澄奈穂美は大学4年時に断裂したことがあるが、いずれも復帰までに7カ月ほど要している。「18歳で五輪」の夢は消え、高校時代を過ごした宮城などで開催され、優勝を狙っていたU―20女子W杯も絶望。順調にリハビリを消化したとしても、12月開催の全日本女子選手権に間に合うかどうか。大ケガとは無縁だった未来のエースが、早すぎるルーキーイヤーの結末を迎えた。

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