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桂治 初戦敗退「もう五輪を目指すのは無理」

[ 2012年5月14日 06:00 ]

男子100キロ超級で初戦敗退の鈴木

柔道全日本選抜体重別選手権兼ロンドン五輪代表最終選考会最終日

(5月13日 福岡国際センター)
 1―2という微妙な判定ながら、男子100キロ超級で初戦敗退。31歳、鈴木の挑戦が終わった。

 先月29日の全日本選手権準決勝で右肩鎖関節脱臼の大ケガを負いながら、最後まで戦い続けた男は「痛かったけど、この(負傷後の)2週間で一番充実した一日だった。5月13日にこの体と戦った。これが僕の運命なので逆らえないですね」と汗をぬぐった。

 日本選手団の主将を務めた08年北京五輪は屈辱の初戦敗退。年齢の壁を乗り越え、挑戦を続けたが「最後はこんなもんです。でも、自分を貫いてよかった」と後悔はしなかった。今後については「僕の人生なのできれいに引退しますとは言えない」と言葉を濁したが「もう五輪を目指すのは無理」と一線を退くことも示唆。「まずはケガを治して、次は学生たちを優勝させるために指導したい」と最後まで柔道家としての顔を忘れなかった。

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2012年5月14日のニュース