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湯元&高谷が五輪切符!高谷「ほんまか、夢ちゃうか」

[ 2012年3月31日 06:00 ]

五輪出場権を獲得し、コーチと抱き合って喜ぶ高谷惣亮

 レスリングのロンドン五輪アジア予選第1日は30日、カザフスタン・アスタナで男子フリースタイル6階級を行い、55キロ級の湯元進一(自衛隊)74キロ級の高谷惣亮(拓大)はともに2位となり、各階級上位2人に与えられる五輪出場枠を獲得。2人は日本協会選考基準を満たし、五輪代表に決まった。昨年の世界選手権で獲得した60キロ級、66キロ級を合わせ、フリーの五輪出場枠は4階級となった。27歳の湯元進は準決勝まで3試合を2―0で勝ったが、右股関節痛で大事を取って決勝を棄権。ALSOKに今春入社する高谷は初戦の準々決勝をフォール、準決勝を2―1で勝ったが、決勝では1―2で敗れた。84キロ級の松本篤史(ALSOK)は準決勝で、96キロ級の磯川孝生(徳山大職)は初戦で敗退した。

 22歳の高谷は積極的に技を出し続け、初の五輪代表を決めるとマットで何度もガッツポーズを繰り返した。「ほんまか、夢ちゃうか。人生変わる」と興奮が収まらなかった。五輪出場枠を懸けた準決勝で、モンゴル選手が返し技を狙ってきた。1ピリオドを先取されても「タックルは入れていた。自信はあった」とひるまなかった。4年前の北京五輪最終予選で敗れた悔しさを忘れず、レスリングに打ち込んだ。「(五輪では)もちろん金メダルを掲げて喜びを爆発させたい」と誓った。

 ◆高谷 惣亮(たかたに・そうすけ=男子フリースタイル74キロ級)京都・網野高時代の07年全日本選手権で2位。08年北京五輪最終予選に出場したが、五輪枠を逃した。昨年の全日本選手権で初優勝。拓大。1メートル78。22歳。京都府出身。

 ◆湯元 進一(ゆもと・しんいち=男子フリースタイル55キロ級)09、11年世界選手権代表。昨年の全日本選手権で3度目の優勝。双子の兄、健一はフリー60キロ級の北京五輪銅メダリスト。拓大出、自衛隊。1メートル64。27歳。和歌山県出身。

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