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川内に強力援軍!希望かなって「コバトン」3カ所で応援!

[ 2012年2月26日 06:00 ]

3カ所で川内を応援する埼玉県のマスコット、コバトン

 夢舞台へ強力援軍だ。ロンドン五輪男子マラソンの代表選考会を兼ねた東京マラソンは26日、東京都庁から東京ビッグサイトまでのコースで行われる。川内優輝(24=埼玉県庁)は25日に約1時間のランニングで最終調整。その川内のために、埼玉県のマスコットキャラクター「コバトン」が3カ所で応援することになった。公務員の最強市民ランナーが、コバトンパワーでロンドンへの道を切り開く。

 埼玉県職員として定時制高に勤務しながら夢を追う川内に、最高の援軍が駆け付ける。同県のマスコットキャラクター「コバトン」が10キロ、39キロ、41キロ地点で応援することが判明。給水ボトルにコバトンのシールを貼るなどコバトンフリークの川内が「終盤でコバトンが応援してくれると力になる」と県に希望して実現した。「必勝」と書いた鉢巻き、ユニホームまで着用した“マラソン仕様”で、県関係者は「五輪出場が懸かる大事な一戦ですから。コバトンと県職員の有志が応援にいきます」と明かした。

 埼玉県の鳥・シラコバトをモチーフにした“ゆるキャラ”は、県関係者の間で「勝利の鳥」として知られている。埼玉にホームを置くJリーグ・浦和、プロ野球・西武の試合にコバトンが駆け付けた時の勝率は、驚異の7割超えという。埼玉出身のボクシングWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志の初防衛戦にも来場し、KO勝利に貢献?した。東京マラソンは沿道に150万人を超える観衆が詰めかけるが、コバトンからのエールはラストスパートの強力な後押しになるはずだ。

 川内はこの日、約1時間のランニングで最終調整。夕食にカレーという、レース前日定番のメニューも平らげ準備万端だ。昨年12月の福岡国際は2時間9分57秒で日本人最上位の3位。代表有力候補になったが、好タイムを求めて東京への出場を決めた。ターゲットの2時間7分台は、かつて日本をけん引した瀬古利彦氏(55)、中山竹通氏(52)も出していない。「瀬古さん、中山さんを抜けるのは大きなポイントです」。7分台で日本人トップなら、ロンドン切符は確実。公務員として、市民ランナーとして五輪へ。壮大な夢物語は、もうすぐ現実に変わる。

 ▽ロンドン五輪への道 昨夏の世界選手権、昨年12月の福岡国際、26日の東京、3月4日のびわ湖毎日が選考レース。世界選手権でメダルを獲得して日本人最上位なら代表内定だったが、堀端の7位が最高で内定は出なかった。各大会の上位から、日本陸連が五輪での活躍が期待できると判断した3選手が選出され、3月12日に発表される。川内は福岡で日本人最上位の3位に入ったが、2時間7分台を目指して東京にエントリー。びわ湖毎日には堀端、箱根駅伝で“山の神”と言われた今井らが出場する。

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