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五輪開幕日は超吉日 中国“五輪婚”ラッシュ

[ 2008年7月5日 06:00 ]

北京五輪開幕まで間もなく1カ月。競技会場を華やかに盛り上げるチアリーダーの合宿が中国河北省三河で公開された

 北京五輪が開幕する8月8日に合わせ、中国で“五輪婚”を目指すカップルが婚姻登記所に続々と予約に訪れている。中国で「8」は縁起のいい数字とされ、開幕日は10年に1度の「8」が3つ並ぶ吉日。北京だけで約9000組の夫婦が誕生するとの観測もある。

 中国初の五輪の開幕日を2人の結婚記念日にしたい――北京市内の登記所に若いカップルが殺到している。
 中国ではもうかることを意味する「発財」などの「発(ファー)」と「8(パー)」の発音が似ており、縁起の良い数字とされる。吉数字が重なる8月8日を、結婚記念日に選ぶカップルは例年多かった。今年は「08年8月8日」と3つ並ぶ上、五輪開幕日と重なる“超プレミアム”デー。
 当日に届け出が集中することを見越し、北京市民政局が混乱を避けるため6月20日からの事前受け付けを開始したところ、初日の朝には100人近いカップルが行列をつくった。中国国内の複数のメディアも、初日だけで約1000組が予約手続きをしたと伝えた。
 東城区民政局婚姻登記所では、婚約者を連れた孫毅(そん・き)さん(30)が「すべての中国人が誇りに思う記念日だから、この日に決めた」と満面の笑み。2人の身分証や戸籍、ツーショット写真などを提出し、問題がなければわずか数分で予約証が手渡される。届けは8月8日付で受理され、婚姻証明書が発行される。さらに、今月7日からはインターネットでの予約も始まる。
 共同電によると、中国では生活水準アップの影響もあり、年々“ハデ婚”傾向にあるという。北京市が今年公表した婚礼費用調査によると、披露宴、新婚旅行、結婚指輪、記念写真など直接的な費用だけで平均5万元(約75万円)。これは市民の平均収入のほぼ2年分に相当する。
 8月8日には帝王切開で出産を希望する妊婦も続出しており、中国は大忙しの1日となりそうだ。

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2008年7月5日のニュース