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“愛ちゃん3世”小5の前田が勝った!

[ 2008年1月18日 06:00 ]

女子シングルス2回戦を突破した小学5年の前田美優

 “愛ちゃん3世”が誕生した。卓球の全日本選手権第3日は17日、東京体育館で行われ、女子シングルス2回戦で、小学5年生の前田美優(11=高瀬ク)が明石麻里(19=神戸松蔭女大)を3―0で撃破。小5が一般のシングルスで勝利を挙げたのは、99年の福原愛以来の快挙となった。

 小さな体で卓球界に大きな一歩をしるした瞬間、あどけない笑みがはじけた。11歳の小学5年生・前田が、大学1年生の“お姉さん”明石に3―0ストレート勝ち。「大学生に勝てると思ってなかった。年下なので、向かっていこうと思っていた。サーブがよく効きました」。小5が一般のシングルスで勝利を挙げたのは、今や日本のエースに上り詰めた福原愛以来。「ビックリした。知らなかった」と目を丸くした。

 1週間に練習は5日。そのうち4日間は、高3の姉・沙也加さんが通う香川・尽誠学園に“出稽古”している。「高校生ともそん色ない。2年生とはもう互角。3―0で勝てたのも偶然じゃない。実力通りです」。潜在能力の高さを認めている同高の安藤克明監督(36)は「“愛ちゃん3世”だとボクは思っている。石川佳純の次を担うのは前田美優」と絶賛した。

 昨年の全日本選手権で史上最年少の13歳11カ月でシングルス3位に入った“愛ちゃん2世”石川は、同じ左利きということもあり11歳にとってあこがれの存在だ。「石川さんと対戦してみたい。勝つ自信はないけど」。ジュニアのシングルスでは2回戦敗退に終わっただけに、石川と対戦の可能性があるのは一般の決勝。「オリンピックに出たい」と夢を語る天才少女が快進撃を見せる。

 ◆前田 美優(まえだ・みゆ)1996年(平8)6月18日、香川県出身の11歳。父・一美さんの手ほどきを受け、5歳で卓球を始める。昨年の全日本ホープス優勝。現在、香川県三豊市立吉津小5年。左利きでバックハンドの強打が武器。1メートル43、35キロ。

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2008年1月18日のニュース