ネイチャーレット「追い切り良かった」　スタート次第で勝機あり

　今週は３日間で９鞍に騎乗します。乗り鞍は少ないですが、一鞍一鞍大切に乗って、少しでもいい結果を残せるように頑張りたいと思います。

　フォルトファーレン(土曜９Ｒ)は力はありますが、昨年の秋に福島で乗った時が道悪で伸びがもうひとつでしたからね。馬場があまり悪くならないでほしいですね。

　ネイチャーレット（日曜５Ｒ）は追い切りの動きは良かったですね。強そうな相手もいますが、スタートを決めて普通の競馬ができれば、この馬もチャンスは十分あると思っています。

　ミリオンヴォルツ（日曜１０Ｒ）は揉まれずにスムーズな競馬ができれば、もっとやれると思います。

　今週も応援をよろしくお願いします。

　【山崎の見解】
　●土曜日（３月１９日・中京）
　９Ｒ　フォルトファーレン　☆☆
　現級勝ちに加えて２着４回３着３回と５００万での好走歴は多数。放牧明けになるが入念に乗り込まれて仕上がりは良く、相手なりの渋太さもあり流れ一つで上位食い込みも可能か。前走は展開が向かなかったステイザコース、前走は出遅れが応えたケルンダッシュ、今回と同じ中京２２００メートルで現級勝ちがあるサウンドメモリーが上位候補か。

　●日曜日（３月２０日・中山）
　５Ｒ　ネイチャーレット　☆☆☆☆
　前走は出遅れに加え、前が残る流れのなかメンバー最速の上がりを使い３着。中間の動きが良く、今の未勝利なら力量も上位。発馬が決まれば勝機も十分。ソエが良くなり好仕上がりのデナリ、好メンバーの揃っていた新馬戦で４着だったスウィフトレイドが強敵か。

　８Ｒ　アンジュドボヌール　☆
　中央再転厩初戦だった前走は好位から渋太く脚を使い１着。ただ、馬場状態や展開に恵まれた感があり、１０００万でイキナリは…。メドの立つ競馬ができれば上出来か。差す競馬が板に付いてきたハツガツオ、昇級初戦の前走でメドを立てたバンゴール、中山巧者のウインオリアートが上位候補か。

　１０Ｒ　ミリオンヴォルツ　☆☆☆
　昨秋に丸山騎手が騎乗し１０００万勝ち。その時に負かしたブルドッグボスがオープンを勝っている事や、２走前のＧ３カペラＳで０・２秒差の競馬をしている事から、オープンでもやれる下地は十分ある。休み明けになるが、フレッシュな状態の方がいいタイプでもあり、上位食い込みは十分可能。前走快勝のブルドッグボス、中山は相性が良いワイドエクセレント、終い堅実なアンズチャンが強敵か。

　●月曜日（３月２１日・中京）
　１Ｒ　ヤマニンエトフ　☆☆
　まだ幼い面があり結果が出ていないが、調教は動くタイプで能力はある。やや低調な今の未勝利レベルなら上位食い込みも。長くいい脚を使えるショーストーム、動き抜群のミネット、距離延長で良さが出たアウズが上位候補か。

　２Ｒ　セイユウファイター　☆
　前走が直線で失速し１２着。馬体が絞れて多少の上積みはありそうだが、もう少し経験が必要か。安定感があるタマムーンフェイス、立ち回りが上手なヴェゼール、終い堅実なシゲルサンマが上位候補か。

　３Ｒ　ガイセリック　☆
　初戦は太目残りということもあり、後方のまま１２着。調教の動きも物足りず、まだ上位争いまでは…。長くいい脚を使えるブリーズスズカ、前走はスムーズさを欠いたトウケイワラウカド、距離延長は好材料のスプリングガールが上位候補か。

　５Ｒ　ヤマニンリュウセイ　☆☆
　新馬戦３着の内容や、過去の対戦比較から未勝利でも力は通用。近走成績は一息だが控える競馬なら最後にひと脚使えても。乗り込み十分で力強い動きを見せているアストロブレーム、前走は出遅れて強引な競馬だったマテンロウゴースト、終い堅実なダイフクが上位候補か。

　９Ｒ　ラスカルグレイ　☆☆
　初ダートの前走は２番手から楽に抜け出し完勝。ダート適性は高く、芝１６００メートルでも２着しているように距離延長も問題なし。揉まれずに運べれば上位食い込みも。５００万では安定しているコウエイエンブレム、前走は相手が悪かったストロボフラッシュ、終い堅実なデピュティスカイが上位候補か。

　▽丸山元気　１９９０年群馬県伊勢崎市生まれ。日本中央競馬会（ＪＲＡ）の騎手。美浦トレーニングセンターの根本康広厩舎所属。競馬学校２５期生。２００９年３月１日、中山３Ｒでデビュー。同年７月１１日、札幌２Ｒでオンザスローンに騎乗し初勝利を挙げた。２０１１年５月８日、新潟１１Ｒでセイクリッドバレーに騎乗し重賞初勝利。同年１０月１３日、シェアースマイルでエーデルワイス賞に騎乗し地方交流重賞初制覇。

　▽山崎啓介　１９８２年生まれの北海道出身。２００７年に専門紙「一馬(現・優馬)」に入社した新米トラックマン。美浦の想定班で、若手の調教師、騎手との繋がりが深い。現在も「優馬」のホープとなるべく、日々勉強中。