素質感じるドリームドルチェ　競馬慣れ見込む２戦目も上位争い期待

　今週は土日合わせて１５鞍に騎乗します。チャンスがありそうな馬が多くいますし、いい結果を残せるように頑張りたいと思います。

　テップシー（土曜２Ｒ）はまだトモが弱いので、スタートは仕方ないですね。終いは脚を使えますし、あとは展開がハマるかどうかだと思います。

　ドリームドルチェ（土曜３Ｒ）は追い切りは動く馬ですし、素質はありますよ。ソエが出てきた点が少し気になりますが、２戦目で競馬慣れが見込めますし、今回も上位争いを期待しています。

　イオ（土曜５Ｒ）は牧場でも乗っていますし、仕上がりは悪くないですねよ。ゲートが速いので、前々で競馬をしてどこまで粘れるか、になりそうです。

　ゲンキチハヤブサ（土曜９Ｒ）は器用に競馬ができるタイプですし、希望通り内枠が当たりました。昇級でもそれなりにやれると思っています。

　スピリッツセカンド（日曜７Ｒ）は追い切りの動きは良かったですよ。右回りの１８００メートルも合いそうですし、楽しみにしています。

　今週もぜひ応援して下さい。

◎山崎の見解
土曜日（１２月１３日）
２Ｒテップシー　☆☆☆☆
　終いの脚が堅実になり、前走も４着に好走。スタートに課題は残るものの、前回よりも相手関係が楽になった今回は更に上位も可能。前走はチグハグな競馬だったオーラクィーン、使いつつ追い切りの動きが良くなっているバンプルムース、２走前の走破時計が優秀なスラリーアイスが強敵か。

３Ｒドリームドルチェ　☆☆☆☆
　初戦は砂を被り若さを見せていたが、直線では長くいい脚を使い３着。渋太さが出て叩いた上積みは十分。競馬慣れが見込める今回は上位争い可能。終い堅実なトーセンリバティとトーセンアスリート、大型馬で使いつつ動きが良くなっているドラゴンパイロが強敵か。

５Ｒイオ　☆☆☆
　入厩後の追い切り本数は少ないが、時計や動きは及第点。コメントにあるようにスタートセンスが良く、前に行ければ粘り込みも可能。力強い動きが目に付くスズダリア、乗り込み十分で時計も及第点のトラストレイカ、短距離向きのスピードがあるノボハニーチャンが上位候補か。

７Ｒスズカプリオール　☆
　中央再転入初戦になるが、門別での成績は平凡。中央５００万で即通用のレベルでは…。堅実なデュナトス、好仕上がりで決め手も上位のナムラケイオス、相手なりに走るモリトハリウッドが上位候補か。

８Ｒオパールパワー　☆
　１０００万に昇級後は２桁着順続き。鞍上の腕でどこまで変わるかだが…。中山巧者のランブリングマン、実績上位のエルマンボ、小回りの中山替りは好材料のアドマイヤイバマが上位候補か。

９Ｒゲンキチハヤブサ　☆☆☆
　競馬センスが良く、前走は内枠からロスなく立ち回り快勝。勝ち時計も上々で、昇級でも差のない競馬ができそう。前走２着の内容が良かったヴァリアントアロー、久々だが好仕上がりのキッズライトオン、ダートで勝ち上がったが芝でも対応できそうなケモノタイプが強敵か。

１０Ｒアドマイヤジャコモ　☆☆
　１０００万勝ちの内容や勝ち時計は及第点。昇級後の成績は冴えないが、暑さに弱いタイプで体調面が一息だった様子。入念に乗り込まれて仕上がりは良く、今のデキなら差のない競馬も可能か。充実著しいミッキースマホとマイネルクロップ、堅実なマイネルバウンスが上位候補か。

日曜日（１２月１４日）
１Ｒネイチャーシュシュ　☆
　３戦しているが成績は一息。無理なく先行できるスピーがあり距離短縮は歓迎だが、上位争いまでは…。前走は出遅れが響いたリンガスヴィグラス、血統からダート替りは歓迎のノーモアベットとトゥルームーンが上位候補か。

２Ｒブリエアヴェニール　☆
　前走は道中行きたがる面を見せて１１着。先々は通用しそうだが、もう少し気性面の成長がほしい印象。前走は相手が悪かったコスモボアソルテ、終い堅実なトーセンヌーヴォー、大型馬で叩いて型通り動きが良くなったデューテリウムが上位候補か。

４Ｒタマヨリモハヤク　☆
　これまで４戦を消化しているが、なかなか成績が上がってこない。中山替わりでどこまで粘り込めるかだが…。前走はゴール前での不利が応えたボルゲーゼ、前走はスローペースに泣かされたグランシルク、２戦ともチグハグな競馬で力を出し切れていないクラレンスハウスが上位候補か。

７Ｒスピリッツセカンド　☆☆☆☆
　未勝利をレコード勝ちした素質馬で、好メンバーの揃っていたプラタナス賞でも３着に好走。モタれていた前走から右回りはむしろ歓迎で、今回の相手なら上位争い必至。優秀な時計で前走快勝だったオメガハイヌーン、前走はスローペースのなか中団から差し切る強い内容だったノンコノユメ、前走は直線で寄られる不利があったクロフネビームスが強敵か。

８Ｒシゲルウシュウ　☆
　１０００万昇級後の成績が一息、１２００メートルはベストだが、もう少し力を付けないと…。現級勝ちがあるキタサンミカヅキ、中山１２００メートルは２戦２勝のシャラク、終い堅実なフィールザラブが上位候補か。

９Ｒエバーダンシング　☆
　昇級初戦だった前走が見せ場なく１４着。５２キロの軽ハンデを生かしてどこまで変わるかだが…。競馬センス十分で中山１２００メートルに替わるのは好材料のダイワジャスト、前走は外を回りロスの多い競馬だったジーニマジック、ハンデに恵まれたインスペードが上位候補か。

１１Ｒアドマイヤサガス　☆☆
　オープン特別２勝に加えて交流重賞勝ちなど実績は十分。休み明けになるが、坂路で上々の時計をマークするなど仕上がりは良好。５７キロなら上位食い込みも十分可能。ＪＢＣスプリントでは強敵相手に２着だったサトノタイガー、距離を短縮した前走が楽勝だったサトノプリンシパル、良績のある右回りに戻るノーザンリバーが上位候補か。

１２Ｒソードラック　☆☆☆
　前走は早めに先頭に立つ形になり終いが甘くなったが、それでも勝ち馬とは０・２秒差。上がりの要する中山に替わるのは好材料で、メンバーは揃ったが上位食い込みは十分可能。安定感が出てきたキネオダンサー、スムーズなら近走常に上位争いをしているスパーブデイ、適距離に戻るストーリーセラーが強敵か。

　▽丸山元気　１９９０年群馬県伊勢崎市生まれ。日本中央競馬会（ＪＲＡ）の騎手。美浦トレーニングセンターの根本康広厩舎所属。競馬 学校２５期生。２００９年３月１日、中山３Ｒでデビュー。同年７月１１日、札幌２Ｒでオンザスローンに騎乗し初勝利を挙げた。２０１１年５月８ 日、新潟１１Ｒでセイクリッドバレーに騎乗し重賞初勝利。同年１０月１３日、シェアースマイルでエーデルワイス賞に騎乗し地方交流重賞初制覇。

　▽山崎啓介　１９８２年生まれの北海道出身。２００７年に専門紙「一馬(現・優馬)」に入社した新米トラックマン。美浦の想定班で、若手の調教師、騎手との繋がりが深い。現在も「優馬」のホープとなるべく、日々勉強中。