ドリームエルダー「内目枠、先手取れればチャンスあり」

　今週は土曜は中京、日曜は中山で13鞍に騎乗します。楽しみな馬がたくさんいますし、今週もいい結果を残せるように頑張ります。

　アドマイヤキンカク（土曜３Ｒ）は前走がもうワンパンチ欲しい感じだったので、ダート替わりはいい方に出るかもしれません。500万で勝ち負けの競馬をしているように力があるのは分かっていますし、変り身を期待したいですね。

　アプレレクール（土曜７Ｒ）は捌きやすい少頭数はいいと思います。持ち前の末脚を生かして、いい結果を出したいと思っています。

　アドマイヤネアルコ（土曜11Ｒ）はスムーズに先手を奪えればもっとやれる馬なんですけどね。今回も同型との兼ね合いがポイントになりますね。

　ドリームエルダー（日曜２Ｒ）はやはり逃げてこそのタイプです。メンバーを見ると同型が少ないですし、内目の枠でも引いて、すんなりと先手を取れればチャンスがあると思っています。

　グラッツィア（日曜11Ｒ）はテン乗りになりますが「走る馬だな」というイメージがあります。掛からずに折り合いが付きそうですが、もう一度確認したいと思っています。軽い馬場でいい結果を出しているように雨予報はいいですし、一発を狙って頑張りたいと思います。

　ミヤジエルビス（日曜12Ｒ）はまだ掴み切れていませんが、500万を勝った時が強かったですからね。いいイメージを持っていますし、このクラスでもやれる力はあると思っています。

　今週も応援をよろしくお願いします。

◎山崎の見解

土曜日（３月２９日）

２Ｒジェネスグレイト　☆
　２戦ともに２桁着順。鞍上の腕でどこまで変わるかだが…。ブリンカー着用で前走２着と一変したディアヴォーグ、使いつつ競馬慣れしてきたヘクターザグレート、渋太さあるゼンノブショウが上位候補か。

３Ｒアドマイヤキンカク　☆☆☆☆
　現級での好走歴が多数あり500万なら力量上位の存在。血統面やフットワークから初ダートでも問題なく、メンバーにも恵まれた今回は上位争い必至。左回りは大崩れがないパーフェクトスコア、終い堅実なフォルトファーレンが強敵か。

６Ｒゲラーデ　☆
　新馬戦では４着に好走しているが、その後の成績が一息。距離短縮でどこまで変わるかだが…。追い切りで抜群の動きを見せている素質馬フラッシュバイオ、前走は坂を克服し一戦毎に力を付けているアルカンジュ、前走は出遅れが応えたナリタメロディが上位候補か。

７Ｒアプレレクール　☆☆☆☆
　前走は直線で進路がなくなり脚を余し不完全燃焼。２走前に牡馬相手に２着があるように復調してきた印象で、スムーズな競馬さえできれば牝馬限同士なら上位争い可能。成績が安定しているヴァレンティーア、最後まで渋太く前走が見せ場だったニーレンベルギア、休み明けだが動きが良く好仕上がりのテイエムライオネスが強敵か。

９Ｒキタサンウンリュー　☆☆☆
　中京ダート1200メートルは未勝利勝ちや現級３着があり得意のコース。近走は太目残りだったが、暖かくなり当日に体が絞れていれば好勝負も可能。３戦連続２着で堅実なサンマルヴィグラス、持ち時計上位で減量効果も見込めるマッシヴヒーロー、長くいい脚を使うデンコウリョウが強敵か。

10Ｒアムールスキー　☆☆☆
　ダートで勝ち上がった馬だが、好メンバーが揃っていた２走前の未勝利戦で少差６着だったように芝適性はある。大きなフットワークで芝の中～長距離、直線の長い中京コースは合っており、上位食い込みも可能。強敵相手に差のない競馬をしている実力馬ワールドインパクト、中京で勝ち鞍があるハギノハイブリッド、未勝利勝ちの時計が優秀なファシーノが強敵か。

11Ｒアドマイヤネアルコ　☆
　単騎逃げなら渋太いが、展開に注文が付くタイプ。差しが決まりやすい今の馬場状態にも不安があり、恵まれないと…。前走でメドが立ち終いの脚も堅実なテナシティー、昇級だが相手なりで大崩れが少ないベルニーニ、中京は好相性のタイセイドリームが上位候補か。

12Ｒユキノアイオロス　☆☆☆
　過去に1000万でも２着がある実績馬。前２走が連続２着と６歳でも全く衰えはなく、スムーズな競馬さえできれば食い込み可能。前走はスムーズさを欠いたシルクフラッシュ、距離短縮は歓迎のミニョネット、ハマった時の末脚が強烈なハッピーアビラが強敵か。

日曜日（３月３０日）

１Ｒラインシャドー　☆
　脚元がしっかりせず、満足のいく追い切りができない現状。もう少し成長してからか。持ち時計上位のチュウワベイビー、追い切りで好時計をマークし状態上向きのスズカオーショウ、血統から短距離は合いそうなシセイムゲンが上位候補か。

２Ｒドリームエルダー　☆☆☆☆
　先手を奪った２～３走前が上々の粘りで３着。展開も向きそうな今回の組み合わせなら巻き返しは十分可能。前走は若干スムーズさを欠いたリターントゥジェム、長くいい脚を使うシンボリハミルトン、使いつつレース内容が良くなってきたタニタニが強敵か。

７Ｒアイディドゥイット　☆☆
　未勝利を勝った時の内容や時計は優秀で、500万でも通用する力は持っていそう。追い切りの動きも良く、距離短縮とブリンカー着用で一変しても不思議ではない。中山は堅実なハヤブサフィーバー、大型馬で叩いた上積みが大きいダークシーカー、決め手上位のセトノブロッサムが上位候補か。

11Ｒグラッツィア　☆☆☆
　４走前に今回と同じ中山ダート1800メートルで行われたラジオ日本賞では、後にＧIを制するベルシャザールを負かしている。脚抜きのいいダートも歓迎で、重賞でも上位争いも十分可能。昨年の当レース勝ち馬グランドシチー、底を見せていないエーシンゴールド、中山は２戦２勝のジェベルム－サが強敵か。

12Ｒミヤジエルビス　☆☆☆
　好位から楽に抜け出し好時計で500万を勝った３走前が圧巻。今回と同じ中山ダート1200メートルで現級２着の実績もあり、巻き返しは十分可能。２連連続２着と完全復調したイーグルカザン、決め手上位のコーリンギデオン、終い堅実なジャーグラットが強敵か。

　▽丸山元気　１９９０年群馬県伊勢崎市生まれ。日本中央競馬会（ＪＲＡ）の騎手。美浦トレーニングセンターの根本康広厩舎所属。競馬 学校２５期生。２００９年３月１日、中山３Ｒでデビュー。同年７月１１日、札幌２Ｒでオンザスローンに騎乗し初勝利を挙げた。２０１１年５月８ 日、新潟１１Ｒでセイクリッドバレーに騎乗し重賞初勝利。同年１０月１３日、シェアースマイルでエーデルワイス賞に騎乗し地方交流重賞初制覇。

　▽山崎啓介　１９８２年生まれの北海道出身。２００７年に専門紙「一馬(現・優馬)」に入社した新米トラックマン。美浦の想定班で、若手の調教師、騎手との繋がりが深い。現在も「優馬」のホープとなるべく、日々勉強中。