G1周年記念競走展望

【G1びわこ大賞】体重90キロ記者、琵琶湖1周に挑んだ

[ 2014年3月3日 05:30 ]

記者仲間の評判が高いカレー
Photo By スポニチ

 琵琶湖1周を制する者はメタボを制す!?―。今回のびわこ大賞でボートレーサーたちは湖上で覇を競うが、本厄を迎えた1人の肥満記者も減量を目指して日本一ビッグな湖である琵琶湖1周に挑んだ。

 2月のある日、寒風吹きすさぶ滋賀県の県庁所在地のあるJR大津駅に降り立ったのは主にびわこ、尼崎でボートレース予想、取材を担当するスポニチの大中耕司記者。1月の人間ドッグで脂肪肝と診断された。今年は本厄を迎えるということで「ひょっとしたら大病になるかも…」と大きな体に似合わず、か弱い神経の持ち主ゆえ「本気でこれは痩せるしかない」と一念発起。「減量のために歩こう!」と巨大な琵琶湖1周をすれば必ずや、痩せるのではないかと考えた。

 滋賀県のホームページに「琵琶湖一周健康ウオーキング2014」というコーナーがあった。参考までに行程はどのようになっているのかと調べ、まずはJR大津駅からJR堅田駅への湖西方面に向かうルートになっていたのだ。「このコースで行こう」とJR大津駅から西へと向かった。

 もともと歩くことは苦にならないタイプ。すんなりと琵琶湖を眺められる浜大津港に着いた。まだ琵琶湖開きをする前だったので観光船のミシガンの姿はなかったが、遠くに見覚えのある建物が…。それはボートレースびわこ。仕事でお世話になっている所なら、「これは立ち寄らないといけない」とコースアウト。事態は予期せぬ方向へと進む…。 ボートレースびわこに着くや、職業病とばかりに1階で舟券購入。「冬のびわこは寒いけど、景色はエエな」とボートレース場では日本一とも呼ばれる景色をバックにレースに興じる。舟券はコラム同様に“大穴中穴“狙いだったが、この日は、いつものびわこに比べると、めずらしく平穏な結果…。言うまでもないが戦績は芳しくなかったようだ。

 減量を目指している身だというのに「腹が減っては歩けない」と支離滅裂なコメントを発して駆け足で向かったのは4階の展望レストラン、ボートクイーン。ここのお店は指定席エリアの階にあるが、指定席券がなくても入れるのが売り。しかも、広大で美しい琵琶湖を眼下に食事できるのも魅力だ。

 ボートレースびわこの場内グルメで外せないのが“カレー”。記者仲間でもカレーの評判は高いとのことで、もちろんファンの中でも有名な話だ。早速、大中記者は定番のオリジナルカレー(650円)を注文。「いつもと変わらん味。ワインで煮込んだシチューのような、ちょっと欧風っぽいのがエエな」と、勝手にレシピを想像する。

 店員さんの話によると「オリジナルのレシピがあります。詳細は言えないですが、毎日、大きい寸胴鍋でお肉やタマネギを炒めてから長時間、煮込んでいるんですよ」とハンドメードを強調。手間暇をかけて作っているだけに、おいしいはずだ。

 大中記者はオリジナルカレーに続き、さらにビナちゃんカレー(880円)もオーダー。エビフライが7つ入っていて880円とはお得感があって満腹になれる逸品だ。「エビフライの形がビナちゃんに似ているな」とまたもや、適当なことを言いながら満足げに平らげた。いくら美味だとはいえ、これ以上、食べれば出た腹がさらに出る。減量というテーマがグルメへと方向性が変わっているような…。

 ボートレースびわこで舟券でスリルを味わい、そして、おいしい時間を堪能していると、もうすでに日も暮れてきた。大中記者は琵琶湖1周どころか、JR堅田駅にさえも到達できなかった…。周囲241キロ。日本一の琵琶湖1周はとてつもなく遠い道のり。大中記者、現在90キロ。入社当時の65キロに戻る日は来るのか。琵琶湖1周の道は1日にしてならずだ。

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