G1周年記念競走展望

【宮島チャンピオンC】選手泣かせの“うねり”全国有数の難水面

[ 2013年11月8日 06:00 ]

 スタンドからは宮島海峡を行き来する連絡船、対岸には世界遺産の厳島神社の大鳥居が見える。全国24場で一、二のロケーションと言ってもいいだろう。

ただ、見た目はのどかだが、競走水面は全国有数の難水面だ。底波が発生源になって、とくに1マーク付近の“うねり”は選手泣かせになっている。なかでも満潮時はポチャポチャしてますます乗りにくくなる。

 風は海の方からの横風が多く、東の風になればホーム追い風、西の風になれば向かい風。午前と午後で風の向きが変わることが少なくなく、それがスタートの難しさの原因の1つになっている。

 なお、この6日間の潮の干満は別表の通り。4日目までは後半のレースが潮が高くダッシュ勢の出番は少なくなりそう。また、準優、優勝戦の時間帯は満潮ではないものの“上げ潮”なのでインの優位は動かない。全国24場のうちインの1着率が50%を超えるのは8場あって宮島は7番目だが、今回の“潮回り”だと数字以上にインが強いと思っていいだろう。

「ここはアウト(コース)のスタートが特に難しい。潮の干満で空中線と大時計の見え方が違う」と遠征組がよく口にする。また、2マークと1マークを結ぶ線とスタンドが“ハ”の字になっているのも影響している。ことスタートに関しては走り慣れた地元勢が断然有利と言えるだろう。

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