G1周年記念競走展望

【福岡チャンピオンC】特有のウネリがレース左右

[ 2013年10月29日 06:00 ]

 福岡は全国24場の中でも特殊で難水面で知られる。1マークは那珂川の流れと博多湾の潮がぶつかり、北からの風が強く吹くと特有のウネリができ、選手は苦労させられる。一概には言えないが、走る機会の多い地元福岡、また九州、山口の選手がやはり有利だろう。2マークも独特でSの助走距離が短く、慣れないとS勘をつかむのは大変。ピットアウトの位置が対岸にあるのも福岡だけ。2マークからスタンドまでは全国でも1番広い。また夕方のレースになると、西日がきつくなることがあり、2マークはこれまでも数々のドラマを生んできた。

 風向きと潮位によってウネリの大きさは変わる。「この水面だし…」と言った選手の声は毎節聞かれると言ってもいいぐらい。鳴門や江戸川などを得意にしている選手が狙いだろう。今節では地元の藤丸光一、瓜生正義に浜村芳宏、浜野谷憲吾、山崎智也、中野次郎、福島勇樹らが荒れ水面を苦にしない。

 展示タイムは若松、芦屋と同様に自動計測。特に福岡はターンの立ち上がりから150メートルを計測するため、行き足、レース足の優劣が出やすい。タイムのいい選手が舟券に絡む率が高いのもそのため。舟券戦術には展示タイムがおおいに参考になる。

 他場に比べ、インの1着率が低いのも福岡の特徴。記念クラスの選手はS力もしっかりしており、1号艇が幅を利かせるが、水面状況次第ではエンジンの裏付けがないと思わぬ波乱のシーンも出てくる。舟券は枠やコースよりもエンジン重視が賢明だろう。まくりは3、4コースのセンターに2コースからのジカまくりも多い。まくり差しはセンターと5コース。向かい風で水面状況が悪くないなら狙いはこのあたり。福岡では、風向きと展示タイムに最も気をつけたい。

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