G1周年記念競走展望

【多摩川ウェイキーC】インターン生のこん身リポート発表!

[ 2013年9月4日 06:00 ]

エンジン音にも動じないカモ(中村さん撮影)
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 【城西大・中村亮介 ベテラン勢に挑む若手レーサー】戦闘機好きで何度も航空ショーに足を運んだが、ボートのエンジン音と水しぶきはそれに勝るとも劣らぬど迫力だ。その一方で水面の片隅で我関せずと優雅に泳ぐカモの親子がいる。餌を与えていた男性は「昨年暮れはまだ小さかったが、大きくなって多摩川に帰ってきたよ」。エンジン音にも、プールの主であるかのような巨大な鯉にも動じないカモ。その姿はまるで堂々とベテラン選手に挑む若き女子レーサーのようだった。

 【昭和女子大・仲川絵梨 緊張感を和らげるレース場の癒やし】ボートレース多摩川の水面をのぞけば、鯉とカモ。緊張が走るレース中でものんびり過ごしている。ボートレース場の片隅に、和みのスポットがあるなんて驚きだ。小休止して餌を与えている来場者も。ピット内でも選手が時折餌やりをしているという。舟券が当たらずカッとなるファンや、競り合いを演じてヒートアップするレーサー。そんな人々を癒す存在なのだろう。

 【駒大・坂本謙介 イクメン施設充実、親子で楽しむ場に】レース場にも“イクメン”。近年、女性の社会進出が進み、子育てに従事する男性が増えている。ボートレース多摩川でも女性のみ利用可能だった「子供ルーム」を男性にも開放。パパのレース場通いを強力バックアップする。同所では子供を対象にした写生大会や、現役アナウンサーによる絵本読み聞かせなどを実施。5月5日の「こどもの日」には172人の親子が利用した。これからのレース場は親子そろって楽しめるスポットになりそうだ。

 【城西国際大・高見理奈 おしゃれな乗艇着、女性の私も身近に】ボートレース多摩川で特に目を引かれたのは、選手が着用する乗艇着だ。ピット内の選手の様子を垣間見ると、それぞれ異なるデザインのものを身に付けている。女子選手はまるでファッションを楽しむかのように、おしゃれに着こなしている。中にはドラミちゃんなど好きなキャラクターになりきる選手も。ピット内の“おしゃれ合戦”に、女性の私でもボートレースを身近に感じられた。

 【ボートレース発展のヒント隠されている“カモ”】これからの世界を背負って立つ若者たちの視点は頼もしかった。坂本さんは子供ルームが男性にも開放されたという意外と知られていないニュースを伝え、高見さんは人気抜群の女子戦をさらに盛り上げるアイデアを提案してくれた。特筆すべきは4人中2人が競走水面の片隅で泳ぐカモを挙げたことだ。侮るなかれ。ここにもボートレース発展のヒントが隠されているの“かも”。

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