G1周年記念競走展望

【丸亀京極賞】初夏の夜祭り、いよいよ始まる

[ 2013年7月12日 06:00 ]

地元の森高、2年ぶりのV奪還に挑む
Photo By スポニチ

 今年の夏は丸亀が熱い!ボートレースまるがめ(香川県丸亀市)の開設61周年記念競走「G1京極賞」は13日から18日までの日程で争われる。今月末には新スタンドのリニューアルオープンから1周年を迎える。さらに8月には恒例のお盆開催をはじめ、オール女子戦、そしてSG「モーターボート記念」の開催を控える。イベント、企画も盛りだくさんのブルーナイターに出かけよう!

◇森高、地元の意地見せる

 昨年の当地お盆戦の前検日。「SG覇者として来たかったんやけどな。そうすれば地元が盛り上がるやろうし…」と話していた。直前の尼崎オーシャンカップ優勝戦で捲り差しがわずかに届かず、SG初Vを逃した次の開催だった。

 先日終了したグランドチャンピオン決定戦でも“SG覇者として地元G1、SGに臨みたい”という気迫が現れていた。2日目まで(1)(2)(1)着。準優は果敢に前付けに動いて3コースを奪った(6着)。「そら勝負がかかってたら動くし、スタートも行くやろ」。日ごろ、よく口にする言葉だ。

 おととしの59周年の覇者で、今年はGW戦を圧巻の強さで制した。そのGW戦で仕上げた4号機は、その後も抜群。今大会最注目の上昇モーターだ。2年ぶりのV奪還へ。絶好枠で迎えるこの『ブルーナイタードリーム』(2日目12R)を制して波に乗りたい。

◇池田、抜群の安定感でVチャンス

 SG初優勝が03年の当地グランドチャンピオン決定戦。ブルーナイター元年の09年にはモーターボート記念で2回目のまるがめSG制覇を果たした。現在、通算獲得SGは8冠だ。

「早いうちに賞金王出場を確定させておくと、あとのレースを落ち着いて戦うことができる」と09年の総理杯後に話していた。賞金王出場が切羽詰まってくると、気ばかり焦ってスタート事故を誘発する…。過去に何度かボーダー近辺で賞金王出場を逃しているだけに、悪い方のスパイラルに入りたくない思いがある。そして、その言葉を証明するように、09年の総理杯を制した年にはMB記念を優勝。11年に笹川賞を勝った年はダービー、賞金王と年間V3を達成した。早々と賞金王当確を決めた今年もSG量産態勢に入るか? あと、オーシャンカップとチャレンジカップを制すればグランドスラマーとなる男に注目しよう。

◇【先行予想】主役は太田、池田、篠崎

 太田、池田、篠崎…今のボートレース界を引っ張っている3選手がシリーズの主役になるか。白熱のV争いを展開する。

 連覇を狙う太田が主役。キーワードとなる『連覇』は、直前のグランドチャンピオン決定戦で達成してリズムは文句なしだ。

 池田は今年、予選落ちしたのが笹川賞、桐生周年の2節だけと高いレベルで安定する。京極賞の優勝はまだなく今年は好機だ。

 篠崎は多摩川周年、桐生周年のG1を2つに尼崎MB大賞とG2の1つを制覇。しのぎを削る次世代の旗手争いから完全に抜け出した感がある。今回はまるがめのビッグ初制覇を狙う。

 地元勢は森高と重成がドリームに選出された。8月のMB記念に選ばれた男子選手も彼らだけ。番組面ではこの2人が中心になっていくか。とはいえ、まるがめ水面に限定すれば、今最も強いのは片岡雅裕ではないだろうか? 近況1年の当地実績は勝率7・49で3連対率は82・4%。6優出V3の荒稼ぎだ。エンジン出しのレベルも高く、ウイリーターンも進化している。女子は平山智加、平高奈菜の2人が見せ場を作る。

 ダブル・ドリーム組以外の伏兵級では、まるがめは抜群にうまい大峯豊を筆頭候補に推したい。「好きな水面です」と相性バッチリ。エンジン出しのレベルが地元選手以上だ。長田頼宗はブルーナイターでV2。8月のMB記念にも選ばれた。ここで11連勝完全V実績のある赤坂俊輔もG1、SGの連続参戦が決まった。得意水面で躍動するか。

◇水面紹介

 梅雨から夏の間は、雨が降っているときはほとんど無風でも、雨上がり後の数時間は強めの風が吹く。その風もバック側からの横風が多く、昼夜で追いと向かいに変化することもあるので要注意だ。

 スタートの難しさは全国屈指の水面。気温、湿度が高くモーターの回転が上がらない気象条件や初日、2日目くらいまではインの強さは目立たない。しかし、各選手が勘をつかんでくる3日目から最終日にかけてはインが“まとめ勝ち”するシーンも多い。当地は絞り捲りに対する裁定が非常に厳しい。アウト一撃はほとんど期待できない。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る