G1周年記念競走展望

【江戸川大賞】前田将太に聞く

[ 2013年7月3日 06:00 ]

――兄(前田健太郎)を追ってボートレーサーになったということですが、この職業の
魅力は?

【前田】 全てが自分次第というところですね。

――ボートレーサーに出会っていなかったら何をしていました?

【前田】 高校生の頃から目指していたので他の道は考えたことがないです。

――やまとの試験は?

【前田】 1回目は一次で落ちました。2次までいけば受かる自信があったので、それなりの準備をして2度目で合格しました。

――その自信はどこから?

【前田】 根拠のない自信です。周りにも言われるんです。その自信はどこからくるのかって(笑い)。

――全国スター候補生にも選ばれ順調ですね。

【前田】 兄を含め先輩に恵まれました。でも自分より早く上にいく選手もいますし、順調とは思っていません。

――同じスター候補の桐生順平選手との違いは?

【前田】 桐生さんはもう“候補”じゃないですよね(笑い)。先ずは経験値、それとハンドルの切り方やスタイル全てが違います。桐生さんが握るタイプとしたら自分は展開を見るタイプ。たまに見過ぎて失敗することもあります。

――G1初制覇の懸かった若松周年優勝戦。完全に逃げ切っていながら後続艇の斜行に接触し転覆。悔しい失格でしたね。

【前田】 もっと前を走っていれば接触はしなかった。あれが自分の実力です。

――でも記念制覇は確実に近づいていますね?

【前田】 自分はリズムに乗れるどうかで、まだまだムラのある選手。でも準優とか1枠をもらったら勝てると思ってレースをしています。気持ちは負けていません。

――江戸川は今回で2度目になりますが印象は?

【前田】 初の江戸川は着を拾っていたらたまたま優出。レースをした実感なしで終わりました。基本はレースの手応えが味わえる静水面が好きです。でもチャンスはあると思っているし、楽しみにしています。

◇前田 将太(まえだ・しょうた)1988年(昭63)3月23日生まれの25歳。08年3月登録の102期生で福岡支部所属。兄は96期生の前田健太郎。通算成績は 1103戦 276勝。38優出7優勝。G14優出で優勝なし。1メートル67、55キロ、血液型A。

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