G1周年記念競走展望

【赤城雷神杯】江口、実績光る“名人技”

[ 2013年6月14日 06:00 ]

7大会ぶりの赤城雷神杯戴冠を目指す江口
Photo By スポニチ

 G1「開設57周年記念・赤城雷神杯」はあす15日、群馬のボートレース桐生で開幕する。場名と同じ名字を持つ桐生順平(26=埼玉)は、SGで2度の優勝戦進出経験を持つ若手実力No.1。ボートレーサーになった経緯から今後の目標まで、成長著しい注目株の胸の内に迫った。また、地元の江口晃生や山崎智也、水面相性抜群の瓜生正義ら一線級の走りからも目は離せない。

 4月のG1名人戦(びわこ)で優勝を飾った江口。5月のSG笹川賞(福岡)でも準優まで駒を進めるなど、大いに存在をアピールして地元G1を迎える。「(山崎)智也を筆頭に群馬支部全員が頑張っているし、若手も力をつけてきている」としながらも「ただ、実績では負けていないから」と気合十分だ。

 しかし、肩に力が入っているというわけでもなさそうだ。「以前は考えすぎた部分もあったけど、今は考えなくなって楽になった」と名人世代の仲間入りをして名実共に円熟期に突入しつつある様子。「SGはレベルが高いのでリスクを背負って走らなければいけないけど、たとえ記念で結果を出しても、それは通過点」と落ち着いた表情を崩すことはない。

 名人戦を制した後には「どうやったら勝てるのかを24時間考えている」とボートレースという仕事に対する熱い思いを表現すると同時に「この優勝で尻すぼみになるのは良くない」と決して油断はしないという気持ちも忘れなかった。

 桐生は05年8月にオーシャンCを制するなど、ファンからすれば特別な水面というイメージだが、名人となった江口は至って冷静。「とにかく自分のレーススタイルとペラで戦っていきたい」と泰然自若のスタンスで06年10月の第50回大会以来、7大会ぶりの赤城雷神杯戴冠を目指す。

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