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【北陸艇王決戦】三国のおすすめスポット紹介

[ 2013年6月10日 06:00 ]

冬場は越前カニの水揚げでにぎわう三国魚市場の前に店を構える「越前 蟹の坊」
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 ボートレース三国がある福井県坂井市周辺にはグルメ、温泉、名所など魅力のスポットがいくつもある。ボートレースを楽しんだあとは「食べる・見る・癒す」を堪能する。これこそ旅打ちの醍醐味だ。そこでとっておきのオススメスポットを紹介する。

◇三国港「越前 蟹の坊」

 九頭竜川の河口にある三国港。江戸時代から明治初期にかけて北前船交易で隆盛を極めた。いまも往時の面影を偲ばせる町屋や商家が残る三国湊の町並みは情緒たっぷりでノンビリ散歩を楽しみたい。

 港町に来たなら「新鮮で美味しい魚が食べたい」となるのが自然の成り行き。冬場は越前カニの水揚げでにぎわう三国魚市場の前に店を構えるのがオススメの「越前 蟹の坊」。古民家を再現した趣きのある店内でいの一番に食べたいのは、旬魚7~8種をオーダー後に切り盛りする鮮度抜群の「海鮮ちらし丼」。サクサク香ばしい甘味たっぷりのがさ海老フライととろとろ卵あんかけが魅力の「元祖がさ海老かつ丼」、地元甘エビをふんだんに使った「甘えびしゅうまい」もイチオシメニューだ。お店自慢ののどぐろ、笹がれい、さばなどの干ものをサカナにすれば地酒の味もまた格別だ。

◇生そば 新保屋 三国店

 そば通でなくとも「越前おろしそば」はひろく知られている。そばの上にピリッと辛い大根おろし、ネギ、カツオ節をのせ、そこにダシをかけてかき回して食べる。そばの風味と大根の辛味が程よく調和した味はシンプルだが美味い。

 創業60年超の老舗「生そば 新保屋 三国店」は、福井県産そばを100パーセント使用している。そばの栽培は北緯36度から38度の地帯が最適とされている。福井県は北緯36度線上にあり、味や風味が高いそば粉をつくる条件を満たしている。3代目の当代店主は「昔ながらの打ち方でむかしからの味を守る」ことにこだわっている。この店のおろしそばの特徴は「三国一の辛さ」といわれるダシ。大根おろしから作るしぼり汁が、ダシの辛味の決めてだ。このおろしそばを1度口にしてヤミツキになったそば好きは多い。

◇国指定天然記念物・東尋坊

 福井観光といえば永平寺と東尋坊は欠かせない。日本でも有数の奇勝の地・東尋坊は、最大で高さ約25メートルの断崖絶壁が約1kmにもわたって続いている。長い年月をかけて日本海の荒波がつくり出した大自然のアートは壮観そのもの。絶壁の上は歩ける場所も多く、すぐ目の前に日本海の水平線がひろがる。ここから眺める夕陽の美しさは圧巻もので、「日本の夕陽百選」に選ばれている。因みに白山平泉寺の悪僧・東尋坊が、恋のライバルに絶壁から突き落とされた逸話が地名の由来になっている。

 時間があれば観光遊覧船に乗って海からもこの奇観を眺めたい。船からしか分からないライオンが前足を出して座っているように見えるライオン岩やはちの巣岩などは一見の価値ありだ。
 
◇あわら温泉

 北陸有数の温泉地・あわら温泉は、明治16年に開湯し「関西の奥座敷」として多くの人に親しまれてきた。しっとりと落ち着いた風情の老舗旅館や趣向を凝らした庭園が魅力の宿、ファミリー向きのリーズナブルなホテルなど40軒余の宿がある。ボートレース三国からも近く、“激闘”の疲れを癒すのに最適だ。温泉好きにうれしいのが「あわら温泉 湯めぐり手形」。この手形一枚(1500円)で、「べにや」や「開花亭」など宿が自慢のお風呂に3回入浴できる。また、地元の人たちの人情に触れるなら「あわら温泉屋台村 湯けむり横丁」がおすすめ。えちぜん鉄道・あわら湯のまち駅の前にあり、三国港の新鮮な魚介類がウリの居酒屋や串揚げ屋、手打ちそば、ラーメン屋など気楽に入れるお店ばかり。常連さんと話が弾んで“地元の人しか知らない”情報を聞けるかもしれない。

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