G1周年記念競走展望

【瓜生正義】万全の態勢でV最右翼

[ 2013年5月10日 06:00 ]

九州勢の第一人者として実力と人気を兼ね備える瓜生正義
Photo By スポニチ

 篠崎元と強力タッグで外来勢を迎え撃つ態勢万全は瓜生だ。全国24場のファンが選ぶ第40回福岡笹川賞の投票結果が集計され断トツの2万3782票の支持を受け投票1位に輝いた。4月から家庭の事情で現住所を東京に移したが福岡は実績抜群のホームコース。

 今やボート界のトップクラスに君臨する瓜生のエピソードはファンも承知の通り。(選手養成学校の)本栖時代は原田幸哉や魚谷智之、横西奏恵らとの競走訓練で勝率、優勝回数と当時の記録を次々に塗り替えた。

 圧倒的な強さから“怪物候補”として1995年に若松でデビュー。3戦目には早くも水神祭を飾り1年1カ月の桐生で初優出。その5カ月後には平和島で初優勝。98年の笹川賞からSG線戦に挑んだ。しかし、結果が伴わず07年の住之江笹川賞までSG初制覇に12年を要した。

 だが、勝ち運に恵まれると09年の福岡で笹川賞を連覇、10年の桐生全日本選手権、11年は児島GCと福岡MB記念、12年は桐生MB記念と水を得た魚で艇界のトップレーサーとして不動の地位を確立。昨年末の住之江賞金王決定戦で今年のSGシード権。

 ペラ技法を伝授するなど、後輩からの人望も厚く、地元を走る時は常に回りに大きな人垣が出来るほど。今年は若松W優勝戦と芦屋の一般競走は格の違いを見せてV2。浜名湖周年記念、大村周年記念。平和島総理杯では準優敗退もここまですべて予選突破と堅実。デビュー以来ホーム若松は走る機会も多く、水面熟知でV最右翼であることは間違いない。

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