G1周年記念競走展望

【日高逸子】輝けグレートマザー

[ 2013年4月3日 06:00 ]

普段の日高逸子は“すてきな奥様”(C)マクール
Photo By 提供写真

 女子レーサーに“マザー”はたくさんいる。しかし“グレートマザー”と称されるのは日高ただ一人。強さゆえに、そう呼ばれる。格上のレースであるSG、G1でも互角に男子と渡り合う。まさに“グレード”だ。

 今年52歳の日高が、なぜ男子と互角に渡り合えるのか。それはボートレースに対する真摯な姿勢ゆえだ。体力の衰えは隠せない。だからこそエンジンをいかに噴かせるかが勝負。そのための研究を誰よりも重ねている。作業中もメモを取るシーンをよく見るし「日高さんの熱心さはすごい」と感服する選手も多い。体重維持のために、ヨガなど鍛錬も続けている。

 そんな彼女も家では普通のマザーに戻る。“専業主夫”の夫と愛する娘さん2人が大きな支え。家族の力こそ男子と互角に渡り合うパワーの源となっている。鳴門に出場する選手の大半は年下の男子。それでも日高は臆することはない。さあ輝け、グレートマザー!

◆日高 逸子(ひだか・いつこ)1961(昭36)年10月7日生まれの51歳。福岡支部。85年5月に56期生としてデビュー。通算勝利は1800勝を超える女子の第一人者。SGにも数多く出場。特に笹川賞は03年から連続出場を誇っている。

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