藤井正弘の血統トピック

ゲリラ的に重賞級出る可能性 タートルボウル

[ 2016年8月31日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 タートルボウル】2002年生まれ 鹿毛 愛国産 父ダイムダイアモンド、母クララボウ(母の父トップヴィル)仏、英で21戦7勝 主な勝ち鞍はジャンプラ賞、ジョンシェール賞 2歳産駒79頭。

 競走馬としては欧州マイルG1路線の三役クラスだったが、09年生まれの初年度産駒から仏2000ギニー馬と英2000ギニー2着馬が出たことで注目を集め、社台スタリオンステーションにスカウトされた。ノーザンダンサー系の傍流ともいえる父系は完全な一子相伝型。安定性には欠ける半面、あらゆる部門でゲリラ的に重賞級を送り出す可能性がある。札幌2歳Sに出走予定のトリオンフにも要注目だ。

 【新種牡馬紹介 トランセンド】2006年生まれ 鹿毛 新冠産 父ワイルドラッシュ、母シネマスコープ(母の父トニービン)中央、南関東、UAEで24戦10勝 主な勝ち鞍はジャパンCダート(2回)、フェブラリーS 2歳産駒42頭。

 ジャパンCダート(現チャンピオンズC)を連覇した史上唯一の馬。2度のレコード勝ちを記録したスピードが武器で、ドバイワールドCでもヴィクトワールピサの2着に粘り込んだ。すでに地方で出走した16頭の産駒のうち8頭が勝ち上がっており、ダートでのアベレージの高さは、いずれ中央にも波及してくるだろう。ちなみに小倉2歳Sにエントリーがあるドリームアローは芝1200メートルで新馬勝ち。「母の父トニービン」の属性が伝われば芝向きの馬が出ても不思議ではない。 (サラブレッド血統センター)

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