藤井正弘の血統トピック

エイシンアポロン 遺伝的信頼性○道悪の鬼に期待

[ 2016年8月24日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 エイシンアポロン】2007年生まれ 栗毛 米国産 父ジャイアンツコーズウェイ、母シルクアンドスカーレット(母の父サドラーズウェルズ)中央で19戦4勝。主な勝ち鞍はマイルCS、京王杯2歳S、富士S。2歳産駒16頭。

 今のところ芝の非世代限定G1に優勝した最後のマル外馬。そのマイルCSを含めて道悪競馬にはめっぽう強かった。弟妹もG1勝ちした遺伝的な信頼性の高い血統で、産駒からも重の鬼が出る可能性は十分。

 【新種牡馬紹介 ジョーカプチーノ】2006年生まれ 芦毛 荻伏産 父マンハッタンカフェ、母ジョープシケ(母の父フサイチコンコルド)中央で23戦6勝。主な勝ち鞍はNHKマイルC、シルクロードS、ファルコンS。2歳産駒16頭。

 ヒルノダムールと並ぶマンハッタンカフェ初の後継種牡馬。父がサンデーサイレンス系きってのステイヤーで母の父は日本ダービー馬という血統とは裏腹に、スピードを武器にスプリンター寄りのマイラーとして活躍した“変異種”でもあった。産駒には隔世遺伝的な持久力が伝わっても不思議ではない。新潟2歳Sに出走予定のマイネルバールマンも1Fの距離延長は問題ないはずだ。

 【新種牡馬紹介 ヒルノダムール】2007年生まれ 鹿毛 静内産 父マンハッタンカフェ、母シェアエレガンス(母の父ラムタラ)中央、仏で21戦4勝。主な勝ち鞍は天皇賞・春、大阪杯。2歳産駒20頭。

 こちらは父子2代の春の天皇賞馬。2000メートルの大阪杯はレコード勝ちという近代的なステイヤーで、種牡馬としてもスタミナ一辺倒ではないだろう。産駒は地方で2頭が勝ち上がっており、ダートにも活路はある。 (サラブレッド血統センター)

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