藤井正弘の血統トピック

独特の生命力宿るキングス マル外活躍馬特有の適応力フォワード

[ 2015年9月2日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 アサクサキングス】2004年生まれ 鹿毛 千歳産 父ホワイトマズル、母クルーピアスター(母の父サンデーサイレンス)中央で23戦6勝 主な勝ち鞍は菊花賞、阪神大賞典、京都記念 2歳産駒29頭。

 07年の菊花賞馬にしてダービー2着馬。そのダービーも勝ったのは牝馬のウオッカだったので、牡馬では最先着ということになる。2度目のピークを迎えた5歳時にもG2連勝で長距離馬としての性能を再認識させた。ホワイトマズル後継では春の天皇賞馬イングランディーレが韓国で成功を収めているが、国内で種牡馬入りしたのは本馬が初。奇病を克服して父系をつないだ父系祖父ダンシングブレーヴの血脈には独特の生命力が宿っている。同じ「母の父サンデーサイレンス」のスクリーンヒーローのようなサプライズがあるかもしれない。

 【新種牡馬紹介 エーシンフォワード】2005年生まれ 鹿毛 米国産 父フォレストワイルドキャット、母ウェイクアップキス(母の父キュアザブルーズ)中央・地方・香港で31戦6勝 主な勝ち鞍はマイルチャンピオンシップ、阪急杯 2歳産駒12頭。

 単勝52・4倍の大穴となったマイルチャンピオンシップのレコード勝ちは5歳秋。米トレーニングセール出身ながら、古馬になって完成された懐の深いタイプで、続いて遠征した香港マイルでも小差の4着に入線している。(外)の活躍馬特有の環境適応力は種牡馬としても重要な資質だ。血統的には短距離特化型だが、芝、ダートは問わない。

(サラブレッド血統センター)

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