藤井正弘の血統トピック

ドリームジャーニー産駒、ステイヤーで大物出現か

[ 2015年8月26日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 ドリームジャーニー】2004年生まれ 鹿毛 白老産 父ステイゴールド、母オリエンタルアート(母の父メジロマックイーン)中央で31戦9勝 主な勝ち鞍は有馬記念、宝塚記念、朝日杯フューチュリティS、神戸新聞杯、大阪杯、朝日チャレンジC、小倉記念 2歳産駒36頭。

 種牡馬ステイゴールドの評価を決定づけた06年の2歳牡馬チャンピオン。クラシックでは伸び悩んだが、古馬戦線で大成し、宝塚記念と有馬記念を制した5歳時には最優秀4歳以上牡馬のタイトルを獲得するなど、2歳王者としては異例ともいえる実働6年のタフな競走生活を全うした。4歳違いの全弟オルフェーヴルが3冠を達成したことにより、血統的な信頼性は不動のものとなっている。恐らくは父同様の長距離ヒッター。大物はステイヤー部門から現れると思われる。

 【新種牡馬紹介 ナカヤマフェスタ】2006年生まれ 鹿毛 むかわ産 父ステイゴールド、母ディアウィンク(母の父タイトスポット)中央・フランスで15戦5勝 主な勝ち鞍は宝塚記念、セントライト記念、東京スポーツ杯2歳S 2歳産駒72頭。

 着差上は凱旋門賞制覇に史上最も近づいた日本調教馬。英ダービー馬ワークフォースに頭差まで肉薄した10年の凱旋門賞は、8番人気で女傑ブエナビスタを差し切った宝塚記念がフロックでなかったことの証明にもなった。同年の世界ランキングは127ポンドで6位タイ。能力の最大値は掛け値なしに国際水準で、アウェーで真価を発揮したあたりは父の血というべきだろう。母系のリボー血脈由来の穴気質は種牡馬としても不変。産駒は人気薄での大駆けに要注意だ。 (サラブレッド血統センター)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る